アメリカの教育論でたびたび取り上げられるのが、Hand Writingについて。
州や学校区によってかなりの差がありますが、うちのムスコくんの体験からいうと、3-4歳で文字を習い始めるときは、Block体(またはBall-and-Stickとも呼ばれています)、そして小学校の2-3年生でCursive いわゆる筆記体を習うようです。
ただ、近頃の世の中のデジタル化が急激に進む中、手書きの重要性を疑問視する意見もたびたびみられ、特に今の小学生の習う教科の分量を考えると、学校で筆記体を教えるのは時間の無駄だという見方もあります。支持者の意見としては、子供達が将来的にはデジタル化がもっと進んで、手書きで物を書くという行為は必要が無くなってくるので、わざわざ既にBlock体でアルファベットを習った以上、筆記体を教える必要はないというもの。
その一方で、筆記体ーCursive Writing の支持者は、逆に、Block体などより、始めから子供達には筆記体を教えたほうが良いと提案しています。実際に1930年代のアメリカの学校ではブロック体ではなく、始めから筆記体を教えたそうです。ただ、学齢が下がるにつれ、5-6歳の子供達のモータースキルでは筆記体の流れるような文字を書くのが難しいという観点から、Block体が始めに教えられるようになり、その後8-9歳で筆記体を教えるという流れになったそう。
ここでも、ブロック体から筆記体への文字の変換が問題になったため、今度は70年代にD'Nealianというブロック体も紹介されました。今も、こちらを紹介する学校区がかなりあります。
この三種の違いは下記をご参照ください。
D'Nealianはちょうどブロック体と筆記体の真ん中を行くような感じですが、わざわざ段階を踏んで3種のアルファベットを学ぶ必要性があるのか?と疑問視されています。
Cursive支持者の意見としては、bとdとpなど、ブロック体のほうが、子供には混乱しやすいのと、筆記体で次の文字を考えながら続けて書くことによって、学習障害のDyslexia にはこちらのほうが学びやすいと言われています。
前にもブログで書いていますが、私自身5-8歳まで英語圏の学校に行った帰国子女です。
そのときに学校はイギリス式でありましたが、5-6歳ごろの授業でたびたび行われたのが、下のような模様を繰り返し書く練習。
こういうお手本の通りに模様を書いて、色を塗るという作業でした。
今考えてみると、これは筆記体を書く準備のためのペン運びの訓練だったのですね。
今のアメリカの学校では多分見られない練習だと思います。
イギリスの学校でも、もうやらないのかな?ネットで様々なサイトを調べてみましたが、こういうお手本は見つかりませんでした。



