先月のニュースになったアメリカ人男性が九州で自分の子供を誘拐してとりかえそうとした事件。初めアメリカではこの男性が英雄のように報道されていましたが、後から出てきた情報によると、男性は日本に帰化していた、子供も日本のパスポートしか持っておらず、今年になるまで日本でしか生活したことが無かったとか、色々不利な状況があって、報道も廃れました。それにしても、アメリカの新聞などで、離婚した元妻から子供達の名前や写真がバンバン出ていたことにはあきれるというか。。。だってこれを流したのどう考えても男性側の家族でしょう?離婚によってどちら側にも言い分はあるし、本当に何があったのかは、他人では推測の域を出ることは無いけれど、子供の保護と幸せを一番に願っているとはとても思えない行為を平気で出来るとは、私にはどうしても理解出来なかったです。 自分達の正当化のために、子供のプライバシーをぶちまける人たちには良い感情がもてません。
私は子供が産まれてから、今までに2度日本に里帰りをしています。
処々の事情で2度とも私一人でアメリカ・日本の二重国籍のムスコくんを連れて行きました。
アメリカでムスコくんのパスポートを取得するときは、両親同行で申請、または同行出来ない親の承諾書を持参と、規定されています。承諾書はもちろん公証人の判子いりのものです。
実は今まで実際に提示を求められたことは無いですが、毎回里帰りの度に、Consent for International Travel with One Legal Guardian という文書をダンナさんが作成して、公証人の判子入りのものを携帯しています。これはダンナさんが私というLegal Guardian 一人でムスコくんを海外に連れ出すことを許可する、と言うもので、旅行の基本的な日程も入れてあります。また、病気けがなどの緊急の処置も、私の一存に任せます。という一文も入れてあります。
こうやって書くと、まるでダンナさんが私のことを信用していないように聞こえてしまいそうですが、この文書の作成は私からの提案です。
まず、もしアメリカ側の空港等で質問された場合。これは私自身は聞かれたことはありませんが、実際に父親と子供だけでクルーズに行こうとして、子供の母親からの許可がない(父親が勝手に連れ出した疑い?)で乗船できなかったケースがあるそうなので、備えあれば憂いなし。ということです。
また、もし旅行中に何かあった場合。私が事故で死んでしまったとか、日本では考えにくいですが 飛行機がハイジャックされた、クーデターがあった、そのときにムスコくんが速やかに現地のアメリカ大使館からダンナさんのもとに戻れるように、これは父親承諾の期間限定の旅程だと証明するため。こんなこと、考えるなんて変かもしれないけれど、今年の4月に日本に帰ったときは、ちょうど北朝鮮のミサイル実験の真っ最中。もし、首都圏に直撃したら、一番にすることは、ムスコくんの安全の確保だから、アメリカのパスポートを持ってアメリカ大使館に頼れば、少なくとも彼はアメリカ本土に無事避難させてくれるはず。母親の心配はつきません。
ダンナさんは、私が子供を連れて行ってしまい、戻ってこないなんてことが無いのは100%承知の上です。
日本には私の両親もいるし、こんな心配はする必要が無いのはわかっています。
また、滞在中に私に何かあったとしても、うちの両親が孫息子をアメリカの父親に帰さない、なんてことはありえないです。それが全てわかっていながら、わざわざこういう文書にするというのは、私があまりにも訴訟社会であるアメリカの生活で、全ての人が良心をもって動いてもかみ合わないことがあるのを理解してしまったせいかも知れません。ちょっと悲しいね。