今日は試供品についてお話します。



街を歩いていると、たまーに食品の試供品が配られているのを
見かけることがあります。


つい最近お台場で遭遇しましたので、Getしてきました。


このポテトチップスです。


身近な食べ物からはじめる食品学-ポテトチップスカップル


クリスマスを意識してか、パッケージがカップルデザインに
なっています。


右のシルクハットがついているのが男で、
左のリボンがついているのが女です。


二つを並べると、真ん中にハートができるという算段です。



試供品なので値段は書かれておらず、右下に「ご試食品」と
書かれています。


裏面を見ると、「非売品」の文字があります。


身近な食べ物からはじめる食品学-ポテトチップス非売品


試供品の場合は、食品表示義務は通常とは異なります。


食品衛生法上の義務はありますが、JAS法上の義務はありません。

これは、各法の目的に照らせば納得がいきます。



食品衛生法はその食品を安全に食べられることを目的とするのに対し、
JAS法は消費者の商品選択に役立てることを目的とするからです。


サンプル品の場合、商品選択も何もないのでJAS法の表示義務はないが、
食べ物であることに変わりはないので安全を目的とする食品衛生法上の
義務はあるというわけです。



具体的にいうと、


・原材料では食品添加物だけ表示すればよく、通常の食材は
 そこに書かれていなくてもよい
・アレルギー表示は食品衛生法上の義務であるので表示は必要
・内容量はJAS法上の義務なので表示がなくてもよい
・原料原産地の表示も必要なし


といった違いが出てきます。


ただ、この実際の商品にはしっかりとすべてが記載されています。
当然記載されていたほうがよいので、あえて表示しない理由もないでしょう。



さてこの試供品、アンケートがとられているわけでもないので、
消費者の受け具合を確認する意図があったというよりは、
コイケヤという企業の宣伝が目的なのでしょう。



いちおう私なりの食べた感想です。


・レモンペッパー味


身近な食べ物からはじめる食品学-ポテトチップスレモンペッパー

通常のポテトチップスにさわやかなレモンの酸味が加わり、
ちょっと新感覚な感じです。味は悪くないです。


味に酸っぱさがあるため、食べ続けるとどうなるのか
気になるところです。
(飽きが来るのか、それとも酸っぱさに助けられていくらでも
行ける感じになるのか)



・シュガーバター味


身近な食べ物からはじめる食品学-ポテトチップスシュガーバター

味的には残念な感じです。
甘いので、ビスケットを食べている感覚があります。


ポテトチップスを期待しているのにこの甘さは、期待を
裏切られた感じがします。


身近な食べ物からはじめる食品学-ポテトチップスラベル


これらの試供品、もしかしたらあえて挑戦的な味に仕上げて、
問い合わせにて消費者の反応を見ているのでしょうか。


人によっては「最悪だった」とか「今までになかった味でおもしろかった」とか
「あの味ぜんぜんありだよ」とか反応を示しますから。


いずれにしても、新しい商品開発は活発にしてほしいと思います。



それにしてもこのパッケージ、カルビーのパッケージにすごく似ています。。
パッケージを見ただけで「カルビーのポテトチップスだな」と錯覚して
しまいました。



カルビーとコイケヤ、ライバル企業なんでしょうが似ているデザイン
やめてほしいです。。




さて、もうすぐクリスマス!


世の中のカップルたちに幸あれ!!(笑)