大名行列のプラモデル その名も大名行列
-大名行列-
以前紹介した赤穂浪士シリーズ(こちら)のようにその状態や情景がそのままざっくりタイトルになるプラモがたまに存在する訳だが、そういう意味でこの河合商会の1/40「大名行列」もそっちのニオイがプンプンする。
しばらくこの箱を鑑賞していただきたい。
そもそも、この「大名行列」という模型はどこからどこまでを指しているのか。
味わい深いボックスアートからは計り知れずとてもミステリアスに満ちている。
手前に岩場、遠くに富士を配置して奥行きを出した無駄に良い構図に緻密な絵、そしてどこか不安定な色彩はまるでガロを読んでいたら出てきそうなタッチである。
さっそく開けてみよう。
人だらけ。
総勢29人も入っており、大名行列感ハンパない。
塗装大変だろうなぁ…
さらに土台やカラーパウダー、杉の木まで入っていて歩み続ける大名行列シーンを完全再現。
河合商会といえば日本の情景を再現するジオラマ模型でお馴染みなメーカーだから、こういうパウダー使用の土台は十八番である。
籠など持たずに普通に歩いている人物は1パーツでランナーにつながっている。
成型は全体的にヌルッとしている。
目鼻立ちから肌と着物の境目から何から何までヌルッとしている。
そして、
-ヌルッとした殿様-
偉そうだ。
箱の側面には大名行列の構成表が細かく端から端まで記載されていてポイント高い。
この模型、全て組んで土台に接着した後に全て1色のみのカラーでスプレーして飾っても良いかもしれない。そんな感じで「大名行列」、今回も味わい深い名品でございました。
しかし何度見ても
ヌルッとしている。
《ニッチプラモとは》
カテゴリー分けすら難しいニッチ(隙間市場)な需要を持つプラモデル。
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