もし村上春樹さんがワンピースを書いたら~CP9編~。 | エンドケイプ公式BLOG

もし村上春樹さんがワンピースを書いたら~CP9編~。

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昼下がり、遥か先にいるCP9はみんなそれぞれに幸せそうに見えた。
僕はコットンのベストを着て、その中にいるロビンを探した。
中央にロビンはいた。
「私は今ここで死にたいの」とロビンは申し訳なさそうに言った。

私は今ここで死にたいの

「オーケイ」僕は頷いた。
短い沈黙があった。
ロビンは僕の方を向いて悲しそうに微笑んだ。
「嘘だよ」と僕は言った。
誰も笑わなかった。
僕は決して社交的な人間ではなかった。
「あの旗、撃ち抜いてもいいかな?」と僕は訊いた。
「わかるよ、なんとなく」とそげキングは答えた。そして、巨大なパチンコで世界政府の旗を撃ち抜き燃やした。
燃えている間、僕は熱いコーヒーとサンドイッチを昼食がわりに食べた。
最初のうちスパンダムはその様子を彼自身の記憶がつむぎあげたイメージなのではないかと思った。でもそれは本物の燃えている旗だった。


「生きたいと言ってみないか?」と僕は言った。
「生きたい」とロビンは照れ臭そうに言った。「ときどき二人で酒盛りしたい」
「それはかまわない」と僕は言った。

それはかまわない

その日の夕方に僕はルッチと戦った。
やれやれ。
ルッチは長い人生を思いだすかのように深いため息をつき、床に倒れた。
「疲れたよ」僕は本当に疲れたという顔をして言った。



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