今日、用向きで近くを通ったら、お気に入りだった居酒屋がなくなっていた。

 

今回の自粛は越えられなかったか・・

 

無味乾燥で機械的なチェーン店のよくある箱ではなく、

店主の客へのサービス、愛情のようなものが感じられる店。

 

日本酒と海鮮を売りにしていたが、お通しだけで「え、こんなに?」な刺身盛り。

店長が今日釣ってきた魚・・という品目もあり、

マニュアル漬けの店には無い「隙間」があって、しかも常連だけで固まる閉鎖性も

ないパブリック感もあってとても気に入っていたんだが。

 

残念すぎる。

 

コロナなんてなければ、いつかは閉店としても今ではなかっただろう。

 

あの空気、あの時代、失われた空間。

 

この二年間で多くのモノを失った。

 

食べていけてるし、家の中での生活にはさしたる変化もなくむしろ充実しているけど、

 

社会との接点での喜び、伸び伸びした感覚、広がっていく可能性というものが

どんどん失われ、

それはもうもしかしたら二度と戻ってこないのではないか・・なんて。

 

いつかは自分もこの世から消える。

終わりの無いものはないのだけれども、もう少しだけ味わい続けていたかったものが

たくさんあった。