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心酔浸水進水

お風呂
身体を綺麗にする為だけに入るんとは違いますのんよ
一日中身体にまとわりついた 人間くささを消しとる為の儀式です

最初に お湯に浸かります
じりじり身体の芯まであっためられて汗がじくじく出てきます

ほんなら髪の毛洗います

なるべく 爪を頭皮にあてんよによお泡立てて洗います

今日1日の髪の毛に付着した様々なもんを 丁寧にていねいに 泡で包み込みます

トリートメントという名のついたとろりを髪の毛にまぶします
わたしこの匂い好きですわ、
スーパーリッチ
リッチに更にスーパーがついてるから
これはまさに 晴天の霹靂、犬も歩けば棒にあたる
ピタゴラスがバク転


タオルで髪の毛蒸しますねん

その姿見やまさに
インド India 陰℃


カレーが食べたいよ、カレーが

100時間煮込んだあのカレーが食べたいよ

湯船に 浸かります
わたし ああ これまさに
わたし 綺麗になってるんちゃうかしら キューティクルが

あの過大広告かのように補修されとるん分かりますねん


みず 水みずを下さいな わたしの身体が訴えます

わたし無視できんからごくごく極々
いっぽん160円もするみずを口に流し込みます

わたしの身体に潤いがあるはずやのに
指がいつのまにかしわしわ
しわで顔できるわ
指におばあちゃんの顔出来とるわ


わたし ざばあと
音をたてて
革命のごとき流します


身体を あろてあげるまえに 全体を 手のひらでなでてやります

今日もありがとうて

ゆうてあげます

したら身体中 体内のありとあらゆる細胞が

ぷちぶち弾けて
喜ぶん分かるんです
わろてます ああ どういたしまして
わたし いらん脂肪をこれでもかと揉みほぐします
強くし過ぎて青アザが
手加減をしらない。わたしは。


石鹸 そうや これはなんや
この清潔感溢れた崇高なものは

わたしそれで汚れてると信じたくないけれど
汚れと一般的に言われるもんを 垂れ流します
渦を巻いて それらは逃げてゆく


もっかい指がしわしわになるために
とぽおんと ただ四角い中に 体熱よかあついお湯に


空想をします

奇妙でいて陳腐な空想を致します


猫が卵を孵化させるであったり
豚の鼻が コンセントなったり
キリンの首が高枝鋏になったりと


そうする間に わたしの毛穴から 噴出します
なめるとからくてわたしこんな塩分
博多の塩やがな、まるで


昔ゴーグルつけてせまい風呂んなか泳いでみたかった

本の続きを読みます

浸水に心酔致しますねん いつもわたし

お風呂というものはこないなふうに
わたしが生きとると身を持って感じるんですわ


プライベートですわ


石鹸 マスト 彼女たち


スポンジ マスト 彼らたち



わたし もうよいと身体が悲鳴をあげ始めるので

そろそろ洗い流したことですし


今日のところはこれまでに致します

わたし さばああとあがります








つるっとタイルに滑って転んで昇天


night




夜 の楽しみ方を

わたしだけの 



間接照明


アロマキャンドル


シナモンのはいったミルクティ


鮮やかに彩られた 爪先


シャンプーの香りのする洗いたての髪の毛


思い出す


今日一日の出来事

ゆっくりと


おつりを返してもらうときに

あなたに手をにぎられたこと


かわいい猫に であえたこと


雨が降っていたけど なぜか好きになれそうな気がしたこと


初めて 仲良くなったことメールのやりとりをしたこと


読もうと思っていてなかなか読めなかった本を読んだこと


信号が渡るときにちょうどすべて青だったこと


しらないひとのはいていたレインブーツがかわいかったこと


気になる展示会の情報がDMで送られてきたこと


大好きな映画に巡り合えたこと





アイスを二本食べたこと


自分のしたい道に迷わないと決断できたこと



こうして ゆったりとした 時間を過ごせる事


ジャズがこの世に存在していること



夜はやさしくてつめたい


月をみると美しさが吸収されちゃうんだよ


誰かが言った


でもあたしは


綺麗なきれいな


夜の月をみることをやめられない







I hate

end -of the world



心底 僕は君を憎んでいるんだとおもう


心底 あたしは貴方を憎んでいるんだと思う



噛み 切っちゃ いたいなあ


つぶ しちゃ いたいなあ


君のその甘いやわらかくて優しいもの
長くてさきっちょがとがってる部分


貴方のその鋭利で聡明で優しいもの
時々遠くを眺める部分

君の横顔と華奢な肩が好きだよ
あと鼻筋も

貴方の手と唇と頭の形が好きよ
あと目の下のほくろも

混濁したものがあふれてきて僕はどうにかなりそうだよ
とろとろになるよ
目の前が真っ暗だ


蜂蜜のような透明なものがあふれてきてあたしはどうにかなりそうよ
とろとろになるよ
目の前が真っ暗だ


今ちょうどこの瞬間に
綺麗に見えるよ
君のその目を閉じた表情が


トパアズ色した夜がなく
僕から あたしから このときを奪おうとしないでくださいなあ



真赤な唇
青白い視線
噛み切っちゃいたい





僕以外 あたし以外

誰も見ることのないようにしちゃいたい


僕の目が色彩を失ったとしても



あたしの舌が味を失ったとしても


におい
感触
温度

足先
髪の毛


それさえあればきっとやっていける





僕は君を心底憎んでいる

あたしは貴方を心底憎んでいる



きっと いま

君のあまいあまい 舌を

貴方の見据えたような 目を



噛み切っちゃったとすれば


潰してしまっちゃったとすれば


僕の あたしの 願いは叶っちゃうのかな




せぇのぉ



とっ  とっ  とっ


『ぶつり』 



真暗闇に 

僕が 君の舌を

引きちぎった

あたしが 貴方の目を

一突きした


音がさえる


君 きみ


貴方 あなた


いま 
どんな表情?
どんな気分?
どんなかんじ?



やっと 繋がれた気分


きっと 

私達は

お互いを 心底憎んでいる