無用不用 | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

二通目。
 
昼、
雨上がり。晴れてはいるけど冷たい潮風(そしてちょっと臭い)、公園で一人おにぎりもぐもぐ。
届いた。
 
 
 

○○○の妻 ○○です

突然のご連絡失礼いたします
連絡先がわかる方に送らせて頂きました

夫○○○は 癌告知を受け闘病しておりましたが 去る5月8日 
○○歳にて永眠いたしました

生前はみなさまにとても良くしていただき 本当にありがとうございました

通夜・葬儀告別式は下記のとおり 仏式 にて執り行います

いらして頂けるようでしたら
ご連絡頂けると幸いです

ささやかではございますが
お食事をご用意させていただきましたのでお清めにお立ち寄りください

【通夜】5月12日(日)
18時より
※21時終了

【葬儀告別式】5月13日(月)
10時から11時30分

○○寺にて
(JR○○駅より徒歩5分)
※駐車場有
東京都○区○○○○○○
TEL:○○○○○○○○○○

【喪主】○○○○(妻)
TEL:○○○○○○○○○○

 

取り急ぎメールにて葬儀についてお知らせさせていただきました
失礼の段ご容赦ください 

 

 

 
まだ5月だよね。
今年俺の周りで癌死3人目。
癌絶賛闘病中(あれを闘病と言うのなら)大家を含めて2人。
なんだこれ?
そういう歳だと言われてしまえばそうなんだろけど、
 
次は俺か?
 
いつでも来い。
闘わずして不戦勝、いや不戦死だ。
近々死ぬと判ってるもん、半年や1年2年、薬で伸ばしてどーすんだよ?そこに何の意味があるんだよ?
お金と水と酸素の無駄です遠慮します。
いい女に好かれて惚れられたいい男(誰が?)のままで死なせてくれぃ。
 
つかさ、
 
それは本人ではなくて「そうまでしててでも生きていて欲しい」て周りの人の気持ちなんだろうけど。
(え。ほんとに?そこになんか損得働いてない?)
(あーでも、俺は自分の愛する女の人が先に死ぬのは絶対嫌だな生きてる意味がなくなる。・・・・・そうなんだよ、お前は俺の生きてる意味だったんだよこの馬鹿)
(そっかぁー、残される側になると俺も何て言うかわかんないな)
 
つかさ、
 
手を握ってくれる人も、汗を拭いてくれる人も、涙してくれる人はおろか心配してくれる人すら、
 
いねーし。
 
こうやって始末を付けてくれる人も居ない。
羨ましいなぁ。て思うよ。
そんな迷惑掛けられるか!とも思う。
ま、その時は『葬式無用戒名不用』は絶対だ。
 
 
娘?
そんなことしてくれなくていい。