[読書][化物語]『猫物語 白』読了 | FFXI FreaQ-Ency

[読書][化物語]『猫物語 白』読了

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作品概要
「 猫物語 白  西尾維新 」
 "何でもは知らないけれど、阿良々木くんのことは知っていた。"
 完全無欠の委員長、羽川翼は二学期の初日、一頭の虎に睨まれた――。
 それは空しい独白で、届く宛のない告白。
 <物語>シリーズは今、予測不能の新章に突入する!

 君がため、産み落とされたバケモノだ。

講談社BOX 公式HPより

※例によってこの先ネタバレがあったりなかったりします。
 見る人は注意してくださいね!



講談社BOXの公式HPにある本作の紹介文やカバー箱に「新章突入!」やら
「新章開幕!」やらと書いてあるように、「ああ、本当に新章だ、これ…」と
思わずにはいられないほど、スゴイのがキテしまったなー、というカンジの
「猫物語 白(つばさタイガー)」でした!

「猫物語 黒」まで貫かれていた語り手:阿良々木暦の一人称視点から脱却して、
今回のメインである羽川さんの一人称視点で物語が描かれていたのが新鮮でした。

「猫物語 黒」においては、阿良々木くんの視点を通した所から「羽川翼」という
人物の異常性が垣間見れたわけですけども、今巻では羽川さん自身の視点から
つまり内面からその異常性が描かれる事になるわけで、彼女の持つ異常性が
さらに際立って見える事になっていたな、と。

そうしてその内面が垣間見えたからこそ今巻において、羽川さんは新たな怪異と
対峙する事になった今回の事態が、ある意味当たり前だったのかも、と思えて
くるわけなんですけどね。羽川さんが自分自身と向き合う話だ、と。

いやー、うまく出来てるよね、ホントね。
「助けないよ、勝手に助かるだけだ」
この忍野さんの言葉が、象徴なのかなー、と。


しかし、あれだ。この一人称視点てのはズルイんだよね。ズルイというか、油断
ならないというか。語り手の主観に基づいた記述になっている事がある(という
前提)から、語られている事が”必ずしも正しいとは限らない”ってヤツ。
あるいは”物事の一側面を捕らえただけの記述に留まっている”とか?
あいまいにボカしたりとか、意図的に記述されてなかったり、とかとか。

最近ふとした事から「信頼できない語り手」という言葉を調べる機会があった
のだけども、まさにこれだ。都合の悪い事を意図的に記述しない、というのは、
一人称視点だけの話じゃないけども。

まあ私の場合、本とか読む場合は流れに任せて勢いで読んでいくので、そういう
小難しい事なんて、読んでいる間は考えていないんだけども。ていうかそんなん
考えてられない、といった方が正しい気もするけどw そんなんだから、もう、
スポーンと騙されてしまったね。全然気がつかなかったねぇ、いやはや。


語り手としては阿良々木くんも結構”信頼できない語り手”なんだよな、とか
改めて思ったり。阿良々木くん曰く「兄妹仲が悪い」という言葉に関しては
絶対的否定事項だしね!w 今まであった月火&火燐シスターズとのやりとり
を見る限り、お前ら超仲いいじゃねーか! と言わざるを得ないもんな。
その点に関しては、今巻での月火&火燐シスターズと羽川さんの会話においても
完全に証明されていたと言える。阿良々木兄妹マジ、ブラコン(シスコン)。

そういえば、今巻では阿良々木くんの母親も初登場していたな。両親の職業も
判明したし。両親の職業が判明した事によって、阿良々木くんの動向に関して、
なんだか色々合点がいった気がする。というか今回、「猫物語 白」で羽川さん
という、今までとは別の視点から物語が描かれた事によって、羽川さんがそうで
あったように、阿良々木くんも自分の事についてボカして語っていた所もあった
のだろうな、とか思った。というか、思わされた。

羽川さんから見た阿良々木くん像が描かれてるからな、今回。てか、なにより
あれだ、今巻の終盤で羽川さんの下に駆けつけた阿良々木くんのカッコイイ事
カッコイイ事! あー、なるほど、阿良々木くんは外側から見ると、こんな風に
見えているわけかー、とか思ったわw これが主人公補正…! みたいな。

そんな感じで、新たな側面が見えたなー、面白いなー、と。あとはアレだね、
今までは、阿良々木くんとヒロインの誰か、という一対一の会話だけだったけど、
今回は当然羽川さん視点という事で、彼女とそして今まで出てきたヒロインの誰か
との会話・掛け合い・やりとりを見られたのが、良かったわ。

アニメ化物語のBD&DVD収録の「キャラクターコメンタリー」の方で既に
実績がある事だけども、それをこっちでも見る事が出来ようとは…、と。
中でも羽川さんとひたぎちゃんの会話シーンとか良かった。
ふたりの今までの境遇を考えると、この組合せ自体が奇跡みたいだものね。

今後刊行予定の「○物語」シリーズが今回を踏襲して、メインヒロインから視点で
物語が描かれるのか、それとも阿良々木くん視点に戻るのかわからないけど、
ヒロインズ同士の会話とかは期待したい所だなー。さてさて、どうなるのか。
何にしても続刊が楽しみです。

果たして次の「傾物語」が12月に本当に出るのかどうか…。



◆[化物語]原作シリーズ感想記事
 化物語(上下巻) / 傷物語 / 偽物語(上下巻) / 猫物語 黒 / 猫物語 白 /

◆アニメ[化物語]感想記事
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 第九話 / 第十話 / 第十一話 / 第十二話 / 第十三話 / 第十四話 / 第十五話
 化物語SPという名の総集編 / 化物語 各話OP曲 感想
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