こんにちは。
認知症リハビリテーション専門士の菅野洋子です。
今回は、施設入居を検討する方に多い症状
『ひとり歩き(徘徊)』がテーマです。
「そろそろ家に帰らせていただきます」
と言って玄関を出て行こうとされる。
「ここは家ですよ」
と言ってもご本人は、そう認知していないので納得されません。
むしろ、その声かけや施錠などにより行動を制御されると、より不安で落ち着かなくなります。
ひとり歩き(徘徊)は、意味がなく歩き廻る状態と思われがちですが、実はご本人にとっては目的のある行動です。
そのため、最近では『徘徊』ではなく
『ひとり歩き』という言葉が使われています。
こういった時の対処法としては、一緒にご本人に合わせて歩きながら、背中や腰周辺をマッサージするのがおすすめです。
歩いて少し落ち着いてきたところで
「帰りましょうか。」とお声かけする。
このような関わりで落ち着かれる場合があります。
しかし、ご家族が気がつかないうちに外に出て、自宅に帰れなくなったり、交通事故や転倒などの危険も伴うため、目が離せず介護負担も大きくなります。
『ひとり歩き』が進むと、高齢者施設への入居を検討するかたも多いのではないでしょうか。
徘徊には不安や焦りが大きく関係します。快・不快などの感情を感じ取る働きの扁桃体が過活動を起こすことで、不安や心配が大きくなって、ソワソワしてひとり歩きが症状として出てきます。
扁桃体の過活動を抑えるためには、「大脳小脳経路」という大脳と小脳が連絡する経路を刺激するバランス運動が有効。
片脚立ち、一本線の上に沿って歩くなどがおすすめです。
テーブルなどにつかまったり、横でサポートして安全に実施してみてください。
2つ目は
【過緊張による脳の血流低下】
ストレスにより不安や焦りがある方は、筋肉が常に緊張しています。実際、カラダに触れてみるとガチガチに硬い方が多いです。筋肉の継続的な緊張により、全身の血流が低下し、脳血流も低下します。
筋肉の緊張を緩めるための運動を紹介します。
①首をゆっくり左右前後に倒す
②肩を大きく前回し、後ろ回し
③ゆっくり深呼吸
※体を動かすと共に、水分摂取するとさらに効果的
認知症状改善オーダーメイド訪問サービス
『Family応援隊』では、ひとり歩き(徘徊)の原因を細かく評価し、内臓調整や筋膜調整、頭蓋調整、脳機能トレーニング、運動などを組み合わせたオーダーメイドプログタムを作成し対応させていただきます。
『ひとり歩き』されている方は,
ご本人にとってもひとり歩きが心地よい状態とは言えない場合が多いと思います。
内臓調整や筋膜調整、
頭蓋調整は心地よいものです。
カラダが楽になりながら、
認知症状が改善していきます。
ご本人とご家族様の安心感と笑顔が増えるよう関わらせていただきます。