「自分はダメだ。」と繰り返す若者にどうこたえてよいかわからなかったことがあった。励ましのことばをかけたが、本当にそれでよかったのか、自分が耐え切れずに発しただけなのではなかったかという思いがずっと心にあった。

「今までやってこれたじゃない。」ある研修会で、紹介されたケースの中で、精神科医である演者が患者に語った言葉だった。これだったんだと思った。

 進行性の難病と告知され、障害者となって、この言葉は私自身の励ましのことばとしてその時の演者が語り掛けてくるように感じる。どんな励ましのことばよりも勇気づけられる言葉である。

 今、私は朝、「今日もなんとかやっていこう。」と自分を励まし、夜には「今日もなんとかやってこれた。」と自分をねぎらっている。