2014.6.5 



 「事実は小説より奇なり」という言葉があるが、「人生」もまた奇なるものである。

表題の「ナラティブ」とは日本語で「物語」という意味である。「ナラティブセラピー」とはクライエントが語り、それをセラピスト(カウンセラー)が傾聴するという心理療法である。 他の心理療法も多分にナラティブセラピー的要素はある。クライエントの話を継続してセラピストが聴く中で、一つの物語ができていく。セラピストはクライエントの物語創造の過程により添い、援助する。たとえ、その語りが事実でなくクライエント想像(創造)のものであってもそれはクライエントの心的事実であるのだから、セラピストはそれを大切にする。あくまでも物語はクライエント自身のものだ。

 日常会話との違いは、語り手と聞き手がいること。傾聴と継続だ。日常会話は相互方向性があるが、セラピーは語り手と聞き手の役割が明確であり、聞き手はひたすら語り手の物語を傾聴する。1回のセラピーで完結する物語も中にはあるが、長編の連載小説のように継続されながら物語は展開していく。

 私にとってブログは一つのナラティブである。語り手の私は思いつくまま書いていく。

読み手がいなければ、ただの日記である。しかし、読んでくださる方がいるからこそ私のブログは私の個性化(自己実現)の過程を経ながら一つのナラティブになっていく。