朝になった

 

眠い

 

もう行かなきゃ

 

 

 

 

朝になるまでウサギと語り合った

 

僕と一緒に行動するようになったのは5歳の時かららしい

 

当時幼稚園で飼育していたウサギがいたんだけど

5歳の時に亡くなったんだ

 

僕も一生懸命お世話したり遊んだりしていたんだけど

 

僕があまり他の友達と馴染めていなかったのが不安で守りたかったんだってさ

 

あの時のウサギか!って言ったらあの時からどんな時もずっと見守ってましたよって

 

僕が死ぬ時までずっと一緒にいてくれるって

 

 

でもなんでマッチョになったんだろうな・・・

 

それも聞いたけど

 

守るといえばボディガード、ボディガードといえばムキムキ

っていう思考だったらしい

 

思わず笑ってしまった

 

今日は大学に行ってからのバイトだった

 

 

なのにあのマッチョは家で留守番をすると言っていた

 

 

お前は背後霊じゃないのか?

 

 

 

まあ、危険もなかったしいいけど

 

てか見えるようになってしまった以上

日常的にいられることの方が困る

 

 

 

 

 

 

 

 

明日は集合時間が早くて遅刻厳禁の集まりがあるから眠ることができない

 

今日はマッチョと語り合おう

 

 

もうすぐ家だ

ウサギのマッチョから話を聞いた

 

どうやら、このウサギは僕がモンスターが見えるようになる前から背後霊として一緒にいたらしい

 

僕が見えるようになったことに涙を流して感動していた

 

 

ただこのマッチョ

 

 

僕が忘れ去りたいような記憶まで覚えていやがる

 

 

片思いして振られたやつのことはもう忘れてくれと言ったが

私にとっては思い出だと言ってペラペラ喋る

 

 

 

 

だれかモンスターの記憶の消し方を教えて欲しい