すべてを悪い方向に、
また悲観的に考える“マイナス思考”。
なぜ、マイナス思考をしてしまうかと言うと、
それは“失望したくない”という自己防衛なのです。
マイナス思考の人は、
「自分には何も良いことなど起こるはずがない。」と、
決めつけることによって、
実際にそのような結果に終わって、
失望するのを避けているのです。
こうしたマイナス思考は子供時代に形成されます。
子供の頃に期待するようなことを何度も裏切られ、
辛い経験が重なると、
「最初から期待しなければ、辛い思いもすることがない。」と、
考えるようになるのです。
大人になってからでも、
嫌な経験のせいで、
期待が押さえつけられるようなことが繰り返されると、
「それ以上苦しまないように」と、
マイナス思考で物事を片付けてしまうようになるのです。
マイナス思考の人は、失望することがないので、
メリットがあるようにも思えますが、
大変なデメリットもあります。
人は希望的な気持ちを持たず生きていると、
人生が無味乾燥で、何の感動もない、退屈なものになってしまいます。
何の期待も持たず、目指す目標もなく、
願望もないような生活を続けると、
人の感情はどんどん鈍っていき、
鬱状態になってしまいます。
こういう人は、
「自分は何をやったらいいかもわからないし、
何をやっても楽しくない。」
というようなことを言います。
そして、
この状態が進むと絶望感に陥っていきます。
絶望感にとらわれてしまうと、
何事にも興味が湧かなくなり、
自分からは何も求めないようになります。
ただ毎日が終わるのを、
人生が終わるのを待つだけになってしまうのです。
つまり“心が死んでしまった”状態になってしまうのです。
周りにこのような人がいた場合、
アドバイスした位では、
簡単に考え方が変わらないことも多いと思います。
地道な作業かもしれませんが、
出来る事の一つとして、
“小さな約束を守る”ことを積み重ねていく。
幼い頃から期待を裏切られ続けた結果が、
マイナス思考にした訳ですから、
その過程を逆行させるのです。
小さな約束を実行することによって、
“期待は裏切られないもの”
という経験を積み重ねさせてあげるのです。
今日の明日、変わることはなくても、
徐々にですが、心の中は確実に変わっていきます。