印象に残った映画の言葉
「命令するのではなく、彼ら(の心)に尋ねるのです」
映画名 K-19
状況 ロシア新型原子力潜水艦の、試験運用時期に起こった核燃料漏れの話。
実戦を意識した訓練として、アメリカ領海内に侵入。
領海侵入後、原子力潜水艦内の原子炉に異常発生。
決死の隊員達の被曝しつつの修理にも関わらず、ついに原子炉が核爆発直前になる。
アメリカ領海内のため、浮上しつつ、核爆発を起こしてしまったら、
1970-1980年代の微妙な米、ソ関係上、戦争になりかねない。
船長は、祖国を想い、戦争を避けるため、潜水艦もろとも限界地点まで潜水し、
海底にて核爆発を迎える決断をする。それは、乗組員全員の殉死を意味する。
祖国へ、忠誠を誓い、全身全霊で職務を全うする、乗組員たちにとっては厳しい父親の役割
をする船長が、多くを抱え込み、死を受け入れた気持ちで、乗組員たちに「命令」を出そうとした時、
もう一人の、船の長である、乗組員と苦楽を共にする副船長が言った言葉。
あなたは、われわれ(祖国、乗組員)のために、多くの心を砕いてこられた。
あなたの覚悟を受け止めた。
あとは、我々がその心を受け止めるときだ。
副長の発言の趣旨は、上のような意味になるのだろう。
副長として、兵士として、運命も死も受け入れ、
より大きな「何か」に「全て」をゆだねた瞬間。
父親(船長)を信頼し、われわれも貴方と同じ気持ちだと伝えた瞬間。
兵士達に、兵士としての誇りを根付かせた瞬間。
もしも、やるだけのこと、全部全部やってしまって、
あとは、全てを大きな「何か」にゆだねる瞬間は、
案外、このようなものかもしれない。
終章では、
この言葉がでるといいね。