私は昔からどちらかと言えば、お喋りなほう。
初めて会った人とでも、躊躇することがなかった。
まるでずっと前から知り合いだったのかと思わせるような・・・
そんな雰囲気ですぐに誰とでも打ち解けてしまう特技?があった。
思ったことはガンガン言ってしまうほうだし、それが
なぜかうけてしまって、人が集まる・・・。
O型の特徴でもあるように、順応性には優れているとそう思っていた。
・・・昔の話だ・・・。
そんな私も社会人となり、開きっぱなしの口元をちょっとだけ
キュッと噤むことを学習した。
思ったことをただ後先かえりみず口にしては、自分が思う以上に
相手は深く傷つき、自分にとってもマイナスなのでは・・・
・・・と、思うようになっていった。
そのうちにだんだんと人の輪の中で、話す事が苦手になってしまった。
主婦の井戸端会議のような雑談の輪の中で、自分を抑え人に合わせる
そんな順応性はただ息が詰まるだけ・・・私は・・・いらない・・・。
それはきっと若かりし頃に、どこかへ置き忘れてきたのかもしれない。
そんな日々を長く過ごした私は、ふっと思った。
学校や保育園で話したことがある人や、見かけたことがある人・・・
ただ単に知り合いは増えるけれど、私の心の中の心底まで
深く立ち入って、時にはいつまでも話し込んで笑って、
時には一緒に涙を流して励ましあって・・・想いを分かち合える
そんな人が私には存在するのかと・・・。
そんな人との出会いも、私 自ら断っていたのかもしれないと・・・。
私の専業主婦歴は長い。
その長い専業主婦のたっぷりある自由な貴重な時間を
一体、今までどう過ごしてきたのだろうかと・・・。
私のこの惰性のように過ぎ行く生活に、
ひと味もふた味も甘さと刺激を与えてくれる友達が現れた。
年下の彼女との出会いが私を大きく変えた。
私はうつむきがちな顔を、少し上げて歩くようになった。
断ち切る勇気と新しい出会いをすべてプラスに考えようと・・・。
私に眩しい笑顔だった。
心の奥底にすーっと風が吹き抜けたような一瞬の笑顔だった。
人生もとうとう折り返しにさしかかった今日この頃・・・まだ早いか?
心がほわっとあったかくなるような・・・
心がぴょんっと弾んでしまうような・・・
心にじわ~っと染み入るような・・・
他愛無いそんなことを、つらつらといつまでも語り合える
そんな時間を大切にしながら、生きていければなぁ・・・
これからは・・・
少し開け放たれた車窓から吹く冷たい風で、ほっぺがキュッとなった。
そしてまた、私は・・・言葉に詰まる・・・。



それぞれをポチッと愛のトリプルクリックよろしくお願いしますっ!