桜 | ×××えんちの事情×××

×××えんちの事情×××

×××言いがかりも×××言い訳も×××すべてそこには
×××事情があるから×××



     寒い冬に ポツン ポツンと 芽をつけた 

     小さな 小さな 花・・・桜

     あなたの 温かい まなざしと 

     あなたの くったくのない ささやきで
     
     暖かい春に ひとつ ひとつ つぼみを 膨らませた

     愛しい 愛しい 花・・・桜




         いつまでも 咲いていて
           
         このままで 咲き乱れていて

         願いは それだけ・・・

         なにも なにも なにも なにも いらない

         たった それだけ・・・

         たった それだけの 重み




     気がつかなかったのは わたし

     花びら いちまい いちまいの 散りゆくさまを

     見て見ぬふりを していたのも わたし

     風に吹かれ 雨に打たれ 重みに耐え切れず

     細く 細く かすかに つながっていた

     切ないまでに 繊細な 色あせた 花 ひとひらが




     きのう・・・

          散った・・・

               さようなら

                    さようなら









     風に飛ばされて 遠くへ     










          ひとひらの 桜・・・・・