私の実家は漁業なので、生魚をはじめ、干物・獲れたてサザエ
わかめ・するめ・へしこ等・・・
すべてただで頂けるのでとても重宝している。
鯛、鯵、かれい、飛び魚、かますと季節ごとに旬のものを
ただで・・・。
民宿をしながら干物を作って、
かれこれ40年くらいは経つのだろうか・・・。
その歳月を経た腕のなせる塩加減は、
白いご飯をまた一段とおいしくさせてくれる。
近頃は子供の魚離れも問題視されているし、若い母親に限っては
切り身の魚しか触ったことがない・・・なんて話もたびたび耳にする。
パックに詰められた切り身の魚を見て、
このままの姿で海に泳いでいるの?とあほなことを聞いてくる
子供もいるらしい。┐( ̄ヘ ̄)┌
はっきり言って・・・信じられない話である。
でも・・・まっ・・・そんなことは、今はどうでもいい話だ・・・。
さて・・・本題に行こう!
いつだったか雑魚(じゃこ)をたくさん頂いた。
その雑魚(じゃこ)は骨ごとまるごと食べられるので、
カルシウム補強にもなるし、なんと言ってもとてもいいだしが出る。
頭だけ取ってお茶用のパックにその雑魚(じゃこ)を詰める。
それでだしをとって作るうどんや、煮物はいつもの味から比べると
数倍おいしく出来上がるのだ。
しかしながら・・・
私はその雑魚(じゃこ)だしというものが、好きではなかった・・・。
こんなにおいしいのに・・・なぜ・・・???
それは何かにつけ、やること大雑把なO型の
母のやり方に問題があった。
私のように頭を取ったり、パックに詰めたりという作業を面倒くさがった。
・・・(o・。・o)あっ!
私もその・・・大雑把なO型やった・・・((^┰^))ゞ テヘヘ
だしをとるときはそのままの雑魚(じゃこ)を、
鍋にこれでもかぁ~と放り込む。
当然・・・うどん、味噌汁には雑魚(じゃこ)の細かい骨が浮き、
舌にざらざらと残る・・・
《《o(≧◇≦)o》》イヤァァァァ!!!
(>Д<)カァーッ ( -д-) 、ペッ その舌触りが好きになれなかった。
そして芋の煮っころがしやおでんには、
食材に雑魚(じゃこ)の頭が突き刺さっていた。
よく味のしみこんだおいしい大根を食べているのに、
雑魚(じゃこ)の頭が口にゴロッと残る・・・
《《o(≧◇≦)o》》イヤァァァァ!!!
( ≧Д≦) 、 、 、ペッペッペ!! その口当たりが許せなかった。
私は子供の頃~学生の頃と・・・雑魚(じゃこ)だしで作った料理を
ずっと食べずに過ごしてきた。
・・・・・それで何の不自由もなかった。
雑魚(じゃこ)のおいしさに気付いたのは、
去年の大晦日・・・実家で食べた年越しそばだった。
私がいつも作るだしとは、あきらかに何か一味違っていた。
料理に手馴れた母の手元を←・・・・・・(・_・。)ジー と見る。
やっぱりO型・・・大雑把だわっ。
一升瓶からしょうゆを足し、塩は手でわしづかみだ・・・。
いつも計量カップや計量スプーンで
しっかり計って作る私とは大違いだった。
!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?
参考にならへんやんっ・・・(`ε´)ぶーぶー
違いはだしに使った雑魚(じゃこ)と聞き、驚いた。
こんなちっせ~小魚に、そんな秘めたものがだせるとは・・・。
おぬし・・・
ただものではないなっ?!
それからというもの、私は煮物やうどんに雑魚(じゃこ)を
ふんだんに使うようになった。
何か一味違うな・・・と言わせたくて、
せっせと雑魚(じゃこ)の頭を取って、
パックに詰めて、だしからたっぷりの愛情を込めて作っている。
そして今・・・鍋にはおでんがコトコト音を立て、
雑魚(じゃこ)だしのいい香りを漂わせている。
これは余談だが・・・この舌触りの悪さの体験から、
私は食感の違うものを同時に食べることが耐えられなくなってしまった。
たとえばナッツ類の入っているクッキーとか、豆の入ったおかきとか、
ドライフルーツの入ったロールケーキとか、
ピーナッツと一緒に食べる柿の種などなど・・・。
これって一種のトラウマ?!