[花言葉 「ひょうきん」
《キウイ(Kiwifruit)》 ]
マタタビ科の落葉蔓性植物で、
中国 の原産です。
名前の由来は、果実が、
ニュージーランド の
国鳥 キウイ に似ていること
から名付けられました。
中国では、「果物の王様」
として愛好され、日本人にも
人気の果物です。
2003年、自動車盗難 や、
住居侵入 による、盗難 に、
歯止め をかけるため、
「10(トー)7(ナン)」 の、
語呂合わせから、日本損害保険
協会 が、制定しました。
全国各地で、盗難防止 の
呼びかけ が行われます。
「バーコードの日」
1952年の、10月7日、
アメリカで、
バーコードの 特許
が、認められた事を記念して。
「ミステリー記念日」
1849年、ミステリー小説
(推理小説) の、先駆者
エドガー・アラン・ポー
が、亡くなりました。
1845年に、発表された、
『モルグ街の殺人』 が、
世界初の推理小説と言われて
います。
『 言うな地蔵 』
昔々、暴れ者のばくち打ちが、
「この土地を出れば、ちったあ
運がまわってくるかも知れん」
と、考えて、旅に出ました。
けれども運がまわってくる
どころか、持っていたお金をわ
全て使い果たしてしまいました。
「あーあ、腹は減ったが、
銭はなし。どいしたものか」
途方にくれて峠のお地蔵さんの
前に腰を下ろしていると、下の
方から大きな荷物を担いだ男が
やってきました。
(これはしめた。あの荷物を
奪ってやれ)
ばくち打ちは立ち上がると、
怖い顔で近づいて来た男に
怒鳴りました。
「おいこら!荷物の中身は
なんじゃい!」
怒鳴られた男は、びっくりして
答えました。
「こっ、これは食い物ですじゃ」
「よし、それを置いて行け!
それから銭も、全てだせ!」
ばくち打ちは男の担いでいる
荷物をつかむと、無理やり
奪おうとしました。
すると男は、荷物に
しがみついて言いました。
「これはやれん。
家では子どもらが、腹を
すかせて待っておるんじゃ」
「そんな事は知らん!
よこさないと、殺すぞ!」
ばくち打ちは力ずくで荷物を
取り上げると、必死に取り返そう
とする男を殴り殺して
しまいました。
「ふん!すぐに渡さん、お前が
悪いんじゃ」
ばくち打ちは周りを見渡して
人がいない事を確かめると、
そばにあったお地蔵さんに
言いました。
「おい、地蔵。見ていたのは、
お前だけじゃ。この事は、
誰にも言うなよ」
そして荷物を持って立ち去ろうと
すると、お地蔵さんが口を開いて
しゃべりました。
「おう、わしは言わぬが、わが身で
言うなよ」
そしてお地蔵さんは、口を曲げて
ニヤリと笑ったのです。
「じっ、地蔵がしゃべった!」
さすがのばくち打ちも、
びっくりして、荷物を担ぐと
転げる様に走り去りました。
それから何十年も過ぎた、
ある日の事です。
あの時のばくち打ちは、
まだ旅を続けていました。
けれども年も取って性格が
丸くなり、今では人の良い
おじいさんになっていました。
年を取ったばくち打ちは、
旅の途中で一人の若者と知り合い、
その若者と仲が良くなって、
ずっと一緒に旅を続けています。
「あの山を超えた所に、
おらの家があるんじゃ。
ぜひ、寄ってくれ」
若者に誘われて、ばくち打ちが
うなづきました。
「そうか。では、ちょっと
寄せてもらおうか」
しばらくして二人が、
さしかかったのが、
あのお地蔵さんのある峠でした。
ばくち打ちがお地蔵さんを
見てみると、お地蔵さんの口は
一の字に閉まっています。
ばくち打ちはつい、仲の良い
若者にお地蔵さんの事を、しゃべり
ました。
「なあ、おもしろい事を教えて
やろうか?」
「なんじゃ?」
「実はな、このお地蔵さんは、
口を開いてしゃべるんじゃ」
「まさか。石のお地蔵さんが、
しゃべったりするものか」
「本当じゃ。この耳で、ちゃんと
聞いたんじゃ」
「へえ。では、何てしゃべったね」
そう聞かれて、ばくち打ちは
声をひそめて言いました。
「いいか、これは誰にも言うなよ。
お前だけに、言うんじゃからな。
絶対じゃぞ」
何度も念を押すと、ばくち打ちは
話し始めました。
「もう、ずいぶん昔の事じゃ。
その頃のわしは乱暴者で、
ずいぶんと悪いことをしてきた。
そしてここで、わしは初めて
人を殺した。
その殺した相手というのが、
食い物を、背負った男で・・・」
ばくち打ちは若者に、あの日の
事を全部話してしまいました。
するとそれを聞いていた、
若者の顔が、みるみる真っ赤に
なってきました。
「うん? どうした、怖い顔をして」
若者は、ばくち打ちを、
にらみつけると言いました。
「それは、おらの親じゃ。
おらは親のかたき討ちをする為に、
こうして旅をしていたんだ。
まさか、あんたが親のかたき
だったとは。
おのれ、親のかたき!
覚悟!」
若者はそう叫ぶと、刀を抜いて
切りかかりました。
昔ならともかく、年を取った
ばくち打ちが、刀を持った若者に
勝てるはずはありません。
ばくち打ちは若者に、
切り殺されてしまいました。
その時、あのお地蔵さんが、
口を開いてしゃべったのです。
「馬鹿な男じゃ、わしは黙って
いたのに、自分て、しゃべり
おったわい」
(おしまい)
「因果応報」
【やったらやり返される
倍返し】
な、お話でしたね。
仇を殺した、若者は、
また、生涯、人を殺した
罪(こころの痛み)を、
背負って生きるのですね。
この世にただ一つの、
人の生命、大切にして
いかなくては!