[ 花言葉 「 陰徳 」
《 万両 (まんりょう)》]
ヤブコウジ科の常緑小低木で、
高さは、約 1 メートルほど。
果実は球形で、赤熟して
冬から春まで保ちます。
万両は千両と並ぶ正月の
縁起植物で、これにアリドウシ
という植物を加えると、
「千両、万両、有り通し」
と語呂が完成し、最高の
縁起物とされています。
『まさかの話 その2』
(吉四六さん話)
昔々、吉四六さんと言う、とんちの
上手な人がいました。
吉四六さんの村には話を聞くのが
何よりも好きなお金持ちのおじいさんが
いて、
以前、吉四六さんに頼んで話をして
もらったのですが、
「まさか、そんな事はありゃんすめえ」
と言わない約束に失敗して、吉四六さんに
お米を一俵取られたことがあります。
→『まさかの話』(1月22日)
そのおじいさんが、また吉四六さんに
言いました。
「吉四六さん、退屈で退屈で仕方
ないんじゃ。何か話をしてくれんかな」
「まあ、しても良いですが、今度もまた
話の途中で『まさか、そんな事は
ありゃんすめえ』と、言わない約束を
してくれますか?」
「いいとも、いいとも。もしも言ったら、
今度も米を一俵やろう」
「また、米ですか。前にもらった米にも
手をつけていないので、今度は米では
なく、お金の方が」
「よし、それなら、こうしよう。
ここに千両箱を置いて、もしもわしが
その言葉を言ったら、その千両箱を
持って帰ってもええから」
おじいさんが本当に染料箱を用意
したので、吉四六さんは話を始めました。
「これは昔の話をですが、ある所に
クチナワというヘビがいました。
そのヘビは冬ごもりの準備に、
どこからか手に入れた餅を巣穴に
持ち込みました」
「ふむ、なるほど」
「そして冬になって雪がつもり始めた頃、
ヘビは巣穴の中でその餅を食べようと
したんだが、何と餅と思っていた物は、
実は餅に似た白い石でした」
「ふーむ、なるほど」
「外はすでに大雪なので、今さら食べ物を
探しに行くことも出来ない。
困ったヘビは仕方なく、くるりと首を
まわして自分の尻尾を一口かじった」
「なるほど、なふほど」
「それからもヘビはお腹が空くと自分の
尻尾をかじっていって、冬が終わる
頃には、残っているのは頭だけでした」
「うーむ。まさか・・・」
おじいさんは言いかけて、危なく
思い止まりました。
「体がなくなっては、春になっても
動く事が出来ない。
そこでヘビは仕方なく、
『おらの命も、いよいよこれまでか』
と、言って、最後に残った自分の
頭を、大きな口を開けてパクリと
食べてしまったんじゃ。
こうしてヘビは、この世から消えて
しまった」
これを聞いたおじいさんはすっかり
あきれかえって、思わず言ってしまい
ました。
「まさか、そんな事はありゃんすめえ!」
すると、吉四六さんは、ニヤリと
笑って、
「はい、千両箱をありがとうございます」
と、千両箱をかついで帰って行きました。
(おしまい)
おじいさん、一回踏みとどまる
ことができるのだから、
二回目も。踏みとどまるべき
だったのでは、?
それでは、今日の、言葉!
「人生には、
まさかの坂
がある」
「上り坂」と「下り坂」そして、
「まさか」の三つの坂は、有名
ですよね。
常に「まさか」を意識するしか
ないかで、結果が大きく変わるように
思います。
人生には、登り坂もあれば、下り坂、
まさかの坂もある。
「万が一」とは、万の事象に一つ起こる
こと。「まさか」は人生で必ず起こること。
まさかのことに前もって準備する人と、
準備できない人と、気づかない人がいます。
(私は、できない人で、気づかない人だね!)
心も持ち方で自分の人生を引き寄せている
ことに気づけば、今からでも動ける人に
なれるやも、しれませんね。
ほんなら、今日の郷土玩具!
昨日紹介の、・・・
玖珠の「赤兵子天神」
天神さまは、日本全国に、
おいでになりますね。
それでは、今日は、この辺で。
「まさかの坂」には、
注意、していきたいですね。
ほんなら、今日も、
こんにちは、さようなら、
いつも、ありがとうございます。
(´∀`)