FP1級論述問題対策と出題予想について | エンちゃんの思いつれづれ

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2019年第2回CFP®資格審査試験で6課目一括合格を達成。2020年4月よりCFP®認定者。
マラソンでは「秋田内陸リゾートカップ100キロマラソン」20回完走達成。
「エンちゃん」の由来は、箱根園のゆるキャラ「縁結びのエンちゃん」。

 FP1級検定が直前に迫り、日本FP協会主催の「資産設計提案業務」での大きなヤマ場である「300字の論述問題」の対策と出題予想について、【特集】としてまとめさせていただきました。

 

 まず、この内容は受検が目前に迫ったわたし自身のこれまでのノウハウと個人的意見をまとめたものです。個別の質問につきましてはお答えいたしかねますのでご容赦をお願い申し上げます。(現在、「受検生」としての立場もご考慮いただけると幸いです。)

 個別の内容について、あくまでも必要と感じたところだけを取捨選択して、【ご参考】として考えていただけると幸いです。

 

1.これまでの出題内容(わかる範囲で)

   ☆ピンクの太字は複数回の出題あり

 (1)2019年・・・税理士法(税理士独占3業務の定義説明)とFP業務

 (2)2018年・・・金融商品販売法(消費者契約法との対比をヒントにした論述問題)

 (3)2018年(北海道会場延期分のみ)・・・金融商品販売法における投資助言・代理業とFP業務

 (4)2017年・・・保険業法における禁止事項と改正保険業法(2016年5月施行)

 (5)2016年・・・金融商品販売法における投資助言・代理業とFP業務

 (6)2015年・・・消費者契約法(消費者の範囲および契約の取消しの事由となる事業者の行為)

 (7)2014年・・・税理士法(税理士の専門業務)とFP業務

 (8)2013年・・・著作権法とFP業務

 (9)2012年・・・金融ADR制度の仕組みについて

 (10)2011年・・・個人情報保護法とFP業務

 -------以下、項目のみ---------------

 (11)2010年・・・個人情報保護法

 (12)2009,2008年・・・金融商品取引法(「適合性の原則」の概要)

 

2.これまでの出題内容からわかること

 (1)個別テーマに絞った用語説明ではない。

    (例えば、NISAについての説明や、贈与税の配偶者控除についての説明などは求められない

     と考えています。)

 (2)FP業務と何らかの関連性のある関連法規とFP業務で求められることを書かせている。

 (3)これらの関連法規は、下記箇所に解説やヒントになりそうな内容が網羅されていると思われる。

  ①日本FP協会規程集

  ②日本FP協会ホームページの「Myページ」内

   ○継続教育テスト(FP実務と倫理テスト)

   ○FP業務に関する注意事項

  ③CFP資格標準テキスト

    (わたしが持っているのは金融資産運用設計、ライフプランニング・リタイアメントプランニング、

     リスクと保険の3冊ですが、FP関連法規の記載があって肉付けができました。)

  ④CFPエントリー研修のスライド

    (現在は閲覧権限はなく照会できませんが、わたし自身は「目に見えるかたちで残したい」と

     思い、閲覧期限内に「すべてのスライド」の画面コピーをしてEXCELに貼り付け、プリント

     アウトして大切に使わせていただいております。)

 (4)2018年より、「焼き直し」(同一法規からの複数回出題)の傾向が見え始めた。

         (2018年北海道会場延期分は9月試験を翌1月に後ろ倒しのため、やむなく焼き直しと

     なったのではと推測されます。)

       わたしの予想では、今回は「焼き直し」ながら、問い方や角度を変えた設問になると推測し

    ています。

 

 

3.出題が予想される内容

  ☆◎・・・本命クラス、○・・・有力クラス、△・・・要注意クラス、▲・・・大穴クラス

    (いずれも個人的見立てですので、ご容赦願います)

  ☆個人的に下記内容をベースに13題の予想問題を作成の上、答練を行いました。

 

 【個人的に考えた予想問題】(13題+1)

 ◎①著作権法の定義とFPとしての留意点

 ◎②規制強化・補足された個人情報保護法の内容とFPとしての留意点

 △③特定商取引に関する法律の定義と、法律に定められている規制内容

   ④金融商品仲介業の定義とFPとしての留意点

 △⑤クーリング・オフ制度の仕組みと注意点

 ○⑥金融商品取引法における「適合性の原則」

 ▲⑦弁護士法とFPとしての留意点

 ◎⑧消費者契約法(金融商品販売法との対比をヒントにした論述問題)

 △⑨FPと「顧客本位の業務運営(フィデューシャリーデューティ)」

   ⑩金融商品取引法と保険業法(保険業法でも準用されている金融商品取引法の規定)

 △⑪金融機関・保険会社で求められている「積極的な顧客対応」の具体的説明

   ⑫金融商品取引法(そもそもの定義)とFPとしての留意点

 (おまけ)⑬フィンテックの定義・活用事例と、FP業務への影響

 (追加)▲⑭マイナンバー制度

 

 【選定理由】

 (1)本命クラス

   ①著作権法・・・FPジャーナルでも特集、焼き直し出題の可能性(?)

   ②個人情報保護法・・・頻発する個人情報漏洩事案、CFPエントリー研修でのケース

                 スタディでも紹介、2010年近辺での定番問題、焼き直し出題

                 の可能性(?)

   ③消費者契約法・・・消費者と事業者とのトラブル増加、法改正もあり、焼き直し出題

                の可能性(特に2018年問題の逆バージョン?)

 

 (2)有力クラス

   ①適合性の原則・・・しばらく出題なし、「原点に返り」そろそろ(?)

 

 (3)要注意クラス

   ①特定商取引に関する法律・・・消費者と事業者とのトラブル増加、日本FP協会規程集

                        にも掲載、過去出題ない(そろそろ?)

   ②クーリング・オフ制度・・・消費者と事業者とのトラブル増加、CFP資格標準テキスト(リ

                     スクと保険)にも掲載

   ③フィデューシャリーデューティ・・・FPジャーナルでも特集、金融業・保険業での規制強化

                         の根幹となる大原則、日本FP協会ホームページの

                         「FP業務に関する注意事項」にも掲載

   ④「積極的な顧客対応」の具体的説明・・・上記③とも関連

 

 (4)大穴クラス

   ①弁護士法・・・出題するにはやや個別・各論レベルではあるが、FP関連法規で唯一の

             未出題、独占業務との境界線に注意が必要

   ②マイナンバー法・・・新型コロナ対策での定額給付金申請やマイナポイントで着目(?)、

                 法の趣旨と、「特定個人情報」としての位置づけも重要

 

4.必要な対策

 (1)これまでの過去問の研究と分析を行うこと。

 (2)上記2-(3)に記載の参考ドキュメントを活用すること。

 (3)300字以内にまとめる訓練に励むこと。

   (原稿用紙つきのノート使用が望ましい。)

 (4)単なる関連法規の説明だけではなく、FP業務との関連も意識した記述を意識すること。

 (5)最後に「自分の意思」を込めて締めること。

    これはわたしなりの「こだわり」です。

 

 <完>