「セカンドハンド・ストレス」ストレスは感染する | 「私の羅針盤」

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この記事はオフィシャルホームページに掲載したブログと同一内容です。

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ストレスは感染する、という事実をご存知でしょうか。
このことを、「セカンドハンド・ストレス」や「情動感染」と呼びます。

セカンドハンド(second hand)は英語で「中古品」の意味ですから、他人のストレスが中古のストレスとして自分の物となる、というような意味になるでしょうか。
ではなぜ、求めてないのに「他人のストレス」を「中古品として自分の物に」してしまうのでしょうか。

私達は、イライラしていたり怒りを抱えているような「ストレスを感じている人」を見るだけで、ストレスホルモン(コルチゾール)が増加することがわかっています。
ストレスを感じている人を見たり、発する言葉を聞くだけで、脳や体がダメージを受けるのです。

ご存知の方も多いかもしれませんが、この研究は、カリフォルニア大学のハワード・フリードマン先生とロナルド・リジオ先生の研究によってわかったことです。
ネガティブな言葉やネガティブな雰囲気を表現している人が視界に入るだけで、自分もその人と同じ感情を抱いてしまうのです。

しかも、情動の感染は、身近な人からの方が強いこともわかっています。
例えば、駅や雑踏の中で、まったく知らない人が発した乱暴な言葉が耳に入って来たり、興奮して怒りをあらわにしている様子を見てしまった場合よりも、毎日、長時間、同じ場所で過ごす同僚や、同居している家族が発しているストレスからの方が伝染しやすいのです。

しかも、誰かがイライラし始めた時、見なければいいと目を伏せ、聞かなければいいと耳栓をしたなら、伝染を避けられるように思えるのですが、それだけでは防げないのです。

セカンドハンド・ストレスは、匂いでも感染することがわかっているからです。
人は、ストレスを感じると汗腺からストレスホルモンが分泌され、その匂いが他者の臭覚を刺激するのです。
言葉を聞いたり、しぐさを見るだけではなく、臭覚を通じて他者のネガティブな感情をキャッチしてしまうのです。

一番の対策は、その場を離れる、ということかなと思います。
言葉を聞かない、目でも見ない、嗅覚で匂いを嗅がない・・・
公的な場面では、なかなか難しいかもしれませんが、可能な限り、五感からネガティブな感情の中古品を受け取らないように、感染源から離れられるといいのかなと思います。

ネガティブな人からはネガティブな感情が伝染します。ポジティブな人もネガティブになってしまうのです。
付き合う人については、よく考えてみることも大切かもしれません。

言霊〜言葉の力』で書いた通り、「言葉」は脳や行動に影響を与えるので、ポジティブな言葉を発している人からは、ポジティブな感情を受け取ることができます

実際に関わる人もそうですが、SNSなどインターネットを通じて目から入ってくる「言葉」も同じですので、ネガティブな言葉や乱暴な言葉を使う人とは距離を置くことも、自分をポジティブに保つためには必要なことかもしれません。

自分の人生ですから、できるだけポジティブな言葉を使い、ポジティブな思考と感情を持って、前向きに生きたいですね。

ミラーダ