前回、低用量ピルからの切り替えとして
可能な方であれば、ミレーナ
と書きました。
では、ミレーナが難しい場合はどうしましょう
低用量ピルを避妊目的で服用している場合には、
海外では授乳中や40代の方でも
安全に使用できるものとして、
黄体ホルモン単独の「ミニピル」と呼ばれているものがあります。
低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤ですが、
この低用量、中用量、というのは
卵胞ホルモンの量で決まっています。
卵胞ホルモンの量と血栓症のリスクは比例するため、
ピルは、高用量→中用量→低用量→超低用量と
低用量化されてきた経緯があります
黄体ホルモン単独では、
血栓症のリスクをあげません
ピルを服用していなくても、
血栓症は1万人あたり1~5人の割合で起こるわけで
服用していない人と同等とお考えください。
が、日本では避妊として認可された黄体ホルモン剤は
“ミレーナのみ”です。
しかし、ミレーナは内服薬ではなく子宮内に挿入するもので、
ピルを服用できない方がいるように、
ミレーナが難しい方もいらっしゃいます
日本では『避妊』として認められていないけれども、
海外でミニピルとして使用されているものに
『ノアルテン5㎎』があります。
ノアルテンの黄体ホルモンはノルエチステロンで
オーソ、シンフェーズ、ルナベル、フリウェルに
使用されている黄体ホルモンです。
ただ、現在ミニピルの主流は
ノアルテン5㎎よりももっともっと
黄体ホルモン量が少ないんですね
本当は日本で避妊目的で服用できる「ミニピル」が
認可されるといいのですが...
今はこれ以外選択の余地がない、というのがもどかしいところです
また、ノアルテンを避妊目的で使用をOKとしている
クリニック・病院は多くありません
年齢的に低用量ピルを服用できない方、
ミレーナも難しいけれども、避妊が必要という方には、
エナレディースクリニック、エナ大通クリニックでは
ノアルテンを選択していますミニピルについて、日本語で情報を得るとしたら
ピルとのつきあい方のこちらのページ
そして、ピルとのつきあい方を書いてらっしゃる
RURIKOさんのブログ「ピルとその周辺」の
ミニピルのカテゴリー
がどこよりも詳しく書かれています
ミニピルに興味がある方は是非ご一読くださいね