
尖圭コンジローマとは、性感染症の1つで、
主に、HPV6型、11型の感染により、外陰部に鶏のトサカのような先の尖ったイボが出来て
放置していると、人によってはどんどん増えて拡がっていきます。


一体誰から感染したのかわからないケースも多々あります

あまりに良くみる感じがして、北海道感染症情報センターをチェックしてみました

そんなに飛び抜けて増えている訳でなさそうです
多分、婦人科外来に勤めている医療者は、若い子のコンジローマをみるたびに、
この子たちが、HPVワクチン『ガーダシル』を接種していたら...
と思っているに違いありません
オーストラリアでは、2007年から12~13歳の女の子に対し、
HPVワクチンを学校で接種するプログラムを開始。
2013年から男子にも学校での接種が開始されました。
こちらのグラフは男子の接種が開始される前に出ているデータですが、
ダイアモンドオンラインの記事にあったグラフが解りやすかったので、
ちょっとお借りしました↓
日本の女の子達が、現在このワクチンの恩恵に与ることができていないのは
ご存知の通りだと思います
コンジローマは見た目的に治ったと思っていても、
3ヶ月以内に約25%が再発すると言われる、ちょっと厄介な感染症です
外陰部のみにイボが出来ている場合は、
イミキモドクリーム(商品名:ベセルナクリーム5%)を塗布することで
かなりの改善が見られます
ただし、膣内にも出来ている場合には、麻酔を使った小手術となるので
未成年の方は保護者の方の同意書が必要になるでしょう。
そうでもない限り、親にコンジローマになったことを報告というのは
あまりしないだろうな、と思うのですが、いかがでしょうか
親は知らなくても、お嬢さんが性感染症に罹っていることはあるのですよ
4価ワクチンのガーダシルでは、子宮頸がんのみならず
このように性感染症の尖形コンジローマも予防してくれます
今月の18日に、15の学術団体と2つの非学術団体が、
HPVワクチン接種推進に向けた関連学術団体の見解として、
専門的な見地から、HPVワクチンの積極的な推奨する
と結論づけています
さて、今後、日本のHPVワクチンはどうなっていくのでしょうか
ただただ見守るしかありません