エナ大通クリニックでは、札幌市の風疹抗体価検査が3月31日で終了とあって、
「妊娠を予定、または希望している女性」に対して、
積極的に風疹抗体価の検査を行ってきました。
先天性風しん症候群は、ママがワクチンさえ接種していたら防げる病気です。
平成24年~25年の大流行では、解っているだけで45人の先天性風しん症候群による
障がいを持ったお子さんが生まれました。
そのうち7人のお子さんが生後5ヶ月までに亡くなっています
解っているだけで、というのは、実際には出生後しばらくしてから難聴や心臓の病気がわかっても、
風疹の15~30%は不顕性感染といわれており、
妊娠中に風疹に罹ったということが解っていない場合、
お子さんの症状=先天性風しん症候群と疑えるかどうか?
あまり時間が経過してしまうと、
先天性風しん症候群と診断できないケースもあると考えられるからです
厚労省がワクチンの接種を推奨している風疹抗体価(HI)16倍以下の方は、
実際に結構いらっしゃるんですよね。
もちろんのこと、MRワクチンの接種を推奨する訳ですが、
本当に今すぐ妊娠希望の方は早々に予約をしてワクチンを接種してくれます
そして「検査して良かったねーーーー」ってなります
しかし、将来妊娠を予定、または希望している女性はどうでしょう
エナ大通クリニック(&エナレディースクリニック)でのMRワクチンの値段は6,000円です。
お高いと思われるかもしれませんが、相場は8,000円前後でしょうか。
院長の方針により、ワクチンの接種費用は他院に比べ非常に安価ですが、
いつかは妊娠したいけれど、今は希望していない“妊娠”
この想像ができない状態に対して、6,000円をすぐに支払えるか?というと、
そうではありません
折角、風疹抗体価の検査を受けて、抗体がない、もしくは低いとわかっていても、
このままでは、その検査結果すらも忘れられてしまい、
数年~人によっては10数年後の妊娠初期検査で
“風疹の抗体がない、もしくは低い”という結果をみて、
そういえば、いつだったか検査をした時にワクチンを接種するように言われていたなぁ…
なんて思い出されたりされるのでしょうか
このままではそんな事態になってもおかしくないと思うのです
抗体がない、抗体価が低い方にはワクチン接種までを公費助成にしないと、
何のための風疹抗体価のチェックなんだか、これでは本末転倒です
長くなってしまいました続きます