皆様こんばんは、エナガウサギです。

先月リゼロの画集を買いまして、大塚先生の絵はやっぱりかわいいな~とか見てたのですが、特典として300ページを越える小説がついてきました。

その名も掌編集3!!これは嬉しい!!

作者ひたすら勤勉ですよね。いったい一年間で何冊分の本書いてるんだろう!?過労には気をつけて頂きたいものです。

リゼロ画集1の特典の掌編集1.2の感想も書いてませんが(こっちも最近買いました)、せっかく読んだばかりなのでこっちの感想を書かせて頂いきます。

一言で言うと「すんごく面白かった」ですよー!特にエルザやリューズの話は胸一杯です。

ではでは、順を追って書いていきます。


フレデリカとペトラの、メイドさんデイズ


ペトラの可愛さに萌えるフレデリカの可愛さに萌えるお話(笑)

フレデリカかわいい、優しい、好きーっ!!結婚して!!

こんなに後輩思いの優しいかわいい先輩がいたら、どんな仕事も楽しいだろうなぁ、とペトラが羨ましい限りです。

個人的にリゼロ世界で一番嫁になって欲しいのはフレデリカです。完璧ですし。かわいいし優しいし強いし家事万能だし、まさに完璧ですよ。

そんなフレデリカはクリンドが好きなんですね。クリンドが謎だらけでお似合いなのかどうなのかすらわかりませんが、この2人、くっついたりするのかな?この2人の馴れ初め話も読みたいなー。


そしてペトラのしたたかさに乾杯です。まさかメイドの採用試験の前段階で周囲に手を打っておくとは…そんなにスバルをモノにしたいのか、ペトラ。執念ハンパないですよね。将来有望な娘さんです。


ガーフィールとラムの、拗れ拗れの恋事情


回が進むにつれてタイトルに「拗れ」の文字が増えていく(笑)拗れまくっとりますがな(笑)

ガーフィールがひたすらかわいい。フレデリカといい、ガーフィールといい、この姉弟、本当にかわいいですよね。心優しく誠実なところがそっくりです。

ラムにめげずにアタックしているところも、なんともいじらしくてかわいいです。きれいなお花を見せてあげたくて頑張ってたんですね。レムやロズワールにまで協力してもらって頑張ったガーフィール、本当に愛しい子です。

ラムもラムで、中途半端な返事はかえって相手を傷つけることをちゃんと知っているから、きちんとはっきり、ガーフィールにお断りしています。好意を伝えてくる相手にお断りを伝えるのは、なかなか心が痛み、気力のいることだと思います。でもそれを妥協せず、きちんとこなし続けるラムもまた、誠実だと思うのです。

実る予定のない恋、でも男女の愛は叶わずとも、そこにも確かに愛(親愛)が溢れている、そんな優しい気持ちにさせてくれるお話でした。


エルザとメイリィ、裏稼業姉妹の暗躍日報


この掌編集3で一番泣いた話。この話とか読んでると、長月先生は天才だなぁとつくづく思うのです。

さんざんエルザとメイリィのおぞましい仕事の後のほのぼの話を見せておきながらの、最後の話。

メイリィが自覚がないまま大泣きする下りは、読んでてこっちもうっかり泣いてしまいました。

「エルザは、死に場所を求めていた」とのメイリィの独白。エルザが死にたがっているなんて、これを読むまで気づかなかったです。でも、血や臓物を好むのも、自身では得られない生への実感を得るためだったとか、なかなか納得です。

エルザの半生について詳しく知ることは出来ませんが、四章で対峙したガーフィールに懺悔(?)してましたね。「私は捨て子でね。幸せとかそんなもの知らずに生きてきたの」(思い出して書いてるから本文とちょっとちがうかも…)。生きていくので精一杯。正しい倫理観や、愛情を与えられることもなく生きてきた。手を差しのべてくれたのはとんでもない悪党で、死ねない身体に変えられて、仕事はもっぱら人殺し。いつも自他の血に塗れて…。

でも、自身の境遇に不服を言わず、彼女なりの人生をそれでも楽しみ、そして、縁のあったメイリィを不器用ながら愛していたのでしょう。愛を与えられなかったから、愛し方は知らなかったのかもしれない。でも、エルザがメイリィに注いだものは、確かに愛情だったと思うのです。

倫理的に悪いことをいっぱいしたエルザですが、それでも、メイリィとガーフィールに死を悼んでもらえたのが、なんだか救いに思えて。


六章で、スバルがメイリィに「エルザと同じ生き方はしないでね」的なことを約束させた時、メイリィはかなり時間をかけてから頷いた、と記述してありました。最初これを読んだとき私、「あらやだ、この子、また悪いことする気なんじゃ!?」と思ったんです。

でも、そうじゃないんでしょうね。

エルザを愛し、エルザの存在を肯定してあげられるのは、この世でメイリィだけだから。メイリィがエルザの生き方を否定することは、エルザの存在そのものを否定することになるのでは、と悩んだのではないでしょうか?

悩んで、でも、スバル達と過ごしてきて、人殺しはいけないことだと確かに学んだから、エルザへの愛はそのままに、メイリィは違う生き方をしようと思ったのではないでしょうか?


あと余談ですが、メイリィはスバルのお手製のぬいぐるみをすごく気に入っていましたが、エルザからもお手製のぬいぐるみをもらった経験があったのですね。よくぬいぐるみを大事そうに抱えている描写がありますが、エルザとの思い出も込みで大事にしていたのかもしれません。


結局、エルザの死を悼んだメンバーにガーフィールがいるのが、なんとも彼らしいと思うのです。さすが、エルザは見る目がありました。ガーフィールは貴女が言っていた通り、本当に愛しい子です。


エリオール大森林 雪解けの季節を待って


ところかわって超絶ほのぼの話です。ロリリアたんマジEMT!!かわいすぎる!!どうしてそんなにかわいいの!?

エルザのシリアスなお話はどこへ、状態です(笑)

個人的にこの話が掌編集3で一番お気に入りです。

エミリアは昔から嘘がつけないんですね。「ぽんぽんいたい」って(笑)

でも下手くそなエミリアの嘘に大人達が騒然となる話になんとも癒されました(笑)

そして相変わらずアーチは真実を仰る(笑)

エリオール大森林組、大好きです!

そしてこの幸せを消したレグルスとパンドラ、やっぱりマジ許さん。


クレマルディの森チーム 二度とは帰ってこない日


笑ってロズワールやベア子を追いかけるリューズにひたすらときめきました。この挿し絵のリューズ、かわええーーー!!

しかしタイトルが酷いですよね、「二度とは帰ってこない日」。心抉られます。

それでも、ロズワールに、ベアトリスに、リューズに、心優しい幸せな時間があったことが嬉しかったです。

あと、ロズワールがリューズに対してもちゃんと思い入れがあったことが分かって嬉しかったです。本編を読んだ限りでは、「先生の為に利用される哀れな子」ぐらいにしか思ってないのかと思ってました。そうじゃなかったんですね。

四章終盤でベアトリスがロズワールに「おかえりなさい」と言ってくれるシーンが大好きなんです。どこに帰ってきたかって、この、「二度とは帰ってこない日」なんじゃないかな、と。


エミリア陣営大反省会

出た!「ちゅーしたら赤ちゃんできちゃうガセネタ」発信者!!(笑)

アンネローゼかなり好きです。短編集に出てたアンネもいい感じにバカで大好きでした(笑)(笑)

クリンドも無駄に有能で素敵に変態ですね!!(笑)(笑)

タイトルが大反省会ってあるのに、反省してる人が誰もいない件について(笑)

みんな大好きです、エミリア陣営に幸あれ☆


魔女のアフターティーパーティー


こらー!!山火事おこすなー!!

エキドナ、実は賢くないだろう!?反省したまえ!!(笑)

魔女の魂も毎日一緒って、大変そうですね。私だったらやだなぁ…。

このエキドナ御一行様とスバル達が出会うのはいつでしょう?少なくとも七章ではなさそうだ…。


ペトラから見た恋心的世界


肉食女子ペトラの、意中の男狩り大作戦☆ってやつです。ペトラ、恐ろしい子…!!(笑)

世界は広いよ~頑張れペトラ!でもあんまり応援してない私を許して!!(笑)


剣鬼恋譚


出たー!!ベルトール!!

みんな大好き、とゆーか、私が大好きベルトール!!

今回も期待を裏切らない素敵な愚策を弄して下さいました!

利尿作用のお茶って…!!

せっこーー!!

そしてやることだっせぇーー!!

もうさすがベルトールですね!!←褒めてます♡

いやいやいや、本当に素敵な人ですよ、ベルトール。ヴィルヘルムの一番尊敬する人ですからね。アストレア家のテレシアをめぐってのバタバタは楽しくて大好きです。


しかしこの話で一番驚いたのはガリッチです。

子種を求められたのって、ロズワールの祖母に当たる人!?ロズワール・J・メイザース!?

ひょっとしてロズワールはガリッチの孫!?孫なの!?

あれ?こんな大事な話本編でしなくていいの!!??

ちょっと、そこんとこ詳しく!!詳しくお願いしますガリッチさんッッ!!誰かガリッチさんフライデーしてーーッッ!!


ゼロから始める常夏生活


なんだろう?ノリが第一の話なのに、今一つのれてない感じがしました。スバルって素朴で純情だから、あまりラッキースケベ的なのそこまで盛り上がりませんよね。パックとの掛け合いが今となっては貴重でした。


リゼロEX~祭囃子が聞こえる~


はい、今からリゼロ作品に否定的なことを言います、いや、書きます。

読みたくない方はお帰りくださいませ。

本日はご閲覧、誠にありがとうございました。またのお越しをお待ちしております☆

平気な方は下へスクロール

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いいですか?書いちゃいますよー?








では、改めて。

単刀直入に言うと、この話、すごくつまらなかったです。

全く面白くない。

読んでビックリしました。

これ、本当にリゼロですよね?作者偽物の可能性はありませんか?エルザの話との完成度の落差が半端ないんです。あんなに情緒や思い溢れる、心にずっしりくる話を書ける人が、なんでこんな死んだ文章書いてるんでしょうか??

はてさて、自分なりにこの話のどのあたりが納得いかないのか考えてみました。


①溢れる違和感

違和感しかないんです。設定が破綻してます。

まず、スバルとレム(あとベア子)だけでお留守番というシチュエーションが、2章終了~3章冒頭までの1ヶ月弱の間にあったのだろうか?ということ。

まずエミリア達はどこに行ったんでしょう?

まだ地方回りはロズワールだけで行っていた時期です。そもそも、エミリアはこの時ロズワールにとってはただのお飾り。共に王選を戦おう、なんて気持ちはありません。ハーフエルフへの偏見も非常に強いこの時期に、エミリアとラム連れてロズワールは一体何処に行ったんでしょう??

また、3章冒頭王都にエミリアが行くとなった時にあんなにスバルは駄々をこねてたのに、今回あっさりお留守番してます。

なんで?

エミリア達が向かった行き先や、それについてのスバルの感情が一切触れられておらず、なんか「あ、作者この設定の説明から逃げた?」感があります。

また、ベア子を、あっさりとあきらめるスバルにも違和感。ベア子が行く、行かないはさておき、必ず無理やり誘うのがスバルです。それなのに「適当に土産でも買おう」と諦めています。もうこれも、ベア子を諦めたというかこの設定の成り行きを考えることを作者が諦めた、という感じがします。

あと、村でお祭りがあるなら、ささやかながらもイベントだから、領主のロズワールは少しでも査察すると思うんですよ。お祭りと被る日に出掛けることはしないと思うんです。


②描写不足

村のお祭りがどういったものなのか、全く記述されてません。一体、とういうものだったんでしょう?食べ物屋さんなら、どんな食べ物が、射的などのゲームなら、どんなゲームがあるのか。それこそ、ルグニカと日本のお祭りの違いや共通点を少しでも挙げてくれたらいいものを、何もありません。お祭りが好きだから、とレムについてきたスバルですが、そのわりに、肝心のお祭りの描写がないんです。

また、スバルの心理描写がゼロ。いや、ゼロではないのでしょうが、スバルが何を考えているのか全く伝わってきません。お祭りは好き→ルグニカのお祭りの感想が皆無です。レムの着物を褒める→セリフでは散々褒めていますが、心理描写がこれまた全くなく、ときめいているのか、誇らしく思っているのか、はてまたぶっちゃけどうでもいいのか、全然読めません。

スバルはこのお祭りを本当に楽しんだのでしょうか?最後まで謎のまま終わりました。


③設定ありきだった?

このお話、角川書店イベントで「浴衣ヒロイン」とゆータイトルで各作品が集っていた本に掲載されていたそうで。角川書店から、「浴衣姿のレムとスバル二人きりでお祭りに行った、という話を書いてください。レムの浴衣はかわいいから、そこ強調して下さい。設定は適当に考えて下さい。」とオーダーがきたんじゃないでしょうか?

で、作者が本当に適当に設定を考えた、と。

もともと、このシチュエーションには無理しかないので、いっそカララギifルートのスバルとレムにしておけばよかったんじゃないかなぁ、とまで思ったり。

いくらなんでも、ベア子の扱いが酷い…。

あと、頑なにエミリアの名前が出てこないのですが、これもわざと??


この掌編集3の最後の話に、書き下ろしで「なんてことのない1日」という話があります。同じように平和な1日を描いていますが、この話が、この祭囃子の話を皮肉っているようにすら思えます。

お祭りではなく、いつも通りの一日の中の出来事で、ベア子を留守番させるのではなく、ベア子を中心に考えて、珍しい浴衣でもなんでもなく、いつもの服で。

でも、スバルが「幸せで優しい時間」と感じたのは後者なんですよ。

「設定ありきで他者から押し付けられた物語などに幸せなどあるものか」と作者が言っているようで。

なんか、そんな穿った考えをもってしまうくらい、この話出来が悪いなぁ、と感じました。

失礼しました。


memory snow 前日譚

ところ変わって嘘がつけないエミリアたんのお話。

「私、嘘をつく才能があるみたい!」

ちょっと何を言ってるのかよくわからない!!(笑)

エミリア、嘘バレてるから!!

超絶怪しさ大爆発してるから!!

エミリアが出てくると、話がなんかいつもほのぼのと優しい空気になりますよね。六章など、地獄オブ地獄だったのに、エミリアがいる時はそれでもほのぼのしてましたし。

これも、エミリアがひたすらかわいい、癒されるお話でした。ロリリアといい、エミリアはいい意味で昔から変わりませんね(笑)


氷結の絆 後日譚 氷結な日々

「大精霊様がどこに行っても、最後は必ずエミリア様の所に帰ってくるとご存知だからじゃないですか?」エミリアがパックがベア子と過ごしてもちっとも気にならないと言ったときのラムの台詞です。

ラムは精神的に完成してるキャラですよね。リゼロキャラの大半が「未熟者」として描かれているなか、ラムは珍しく「大人」です。

でも、レムに関してはスバルに嫉妬するなど、人並みに未熟な部分があるのかな、と。それもまた、ラムの魅力ですよね。


なんてことのない一日

この冊子唯一のオリジナルのお話です。いつものなんてことのない日常の一コマを描いた話となっています。

先程も書きましたが、祭囃子と真逆の内容になっております。

4章を経てベア子と仲良くなったエミリアが頼もしく、優しい雰囲気を作ってくれてますね。

前回の記事で書きましたが、スバルは「みんな一番好き」なんです。誰かを抑えて自分だけスバルに愛してもらおうとするのは、かなりの悪手になります。祭囃子の話はスバルの心理描写そのものがないので、ベア子を留守番させることになったことに関しての気持ちも分かりませんが、基本ベア子を共に愛してくれる人じゃないとスバルは喜びません。

自分が一番好きな人を、一番好きな人と共に慈しみ優しい時間を過ごす。何も特別なことは必要ではなく、そんな「なんてことない一日」にスバルの幸せがつまっているのでしょうね。


長々と書きました!!最後までお読み下さり、ありがとうございました🙇✨