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今日読んでいた本は

鴻上尚史の おっとどっこい ほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋
著:鴻上 尚史


 



 というものです。






 相談本を読んでいつも思うこと。


(相談が書いてあって、その回答がある本をわたしは相談本と呼んでいます。)


 わたしには、こういったお悩みに答えられないだろうなぁ……ということです。


 Yahoo知恵袋や、発言小町などを時々見ると、辟易してくることが大半です。


 まとまりのない相談文、それを批判するだけの返事……そういうのを見ると、嫌な気持ちになりますが、それじゃあ、わたしは「この人の心を救うことを言えるだろうか?」と考えてみます。

 




 無理です。





 わたしは相談されたら、的確でないアドバイスしか言えないと思います。

 
「こういってほしいと思っているんだろうな」と感じても、それを口にするのはなかなか難しいことです。


 ですから、こういった相談本を手に取ると、お悩み相談を受けて、答えるということが、どれだけ精神力を使うことだろうと思って「すご~い!!」と、ただそれだけに感動しそうになります。





相談する人は、「寄り添ってほしい」「アドバイスがほしい」「ただ聞いてほしい」のどれかにあたると思います。


 そして、人に話す相談というのは大抵、「本人しか変えられない悩み」です。


 悩みを解決するには、「相手の気持ち」を変えなくてはいけません。

 つまり、解決する、心を慰めるためには、ひたむきなコミュニケーションが必要です。適切な語彙と温かい気持ち。


 相談文のなかには、辛い境遇が語られ、重い気持ちになることも沢山あると思います。

 最後まで読んで、「自分では救えない境遇にある……」という相談文もあまたと来るはずです。


 その文章に目を通して、答える、そのすごさを感じたくて相談本を手に取るのかしれません。









 さて、わたしがこの本で、パーンと射られたような気持ちになったものがありました。



 相談6の、「一人行動が好きであり、職場では、深入りしたくないのでマイペースに過ごしている。職場はギスギスしていて、悪口が好きな雰囲気。いま、愚痴をこぼされたり新人さんの隣に配属されて困っている。」というような悩みです。




 ちょうどそれが、いまのわたしのクラスの現状という風だったのですね。この相談にウンウンと頷きたい気持ちでした。



 そして、その返答が、「そうか! わたしはこれを言ってもらいたかったんだ!」と、読んで初めて実感しました。




 書くと長くなるのでここには記しませんが……(申し訳ない)。
 


 とにかく、自分の考えていたことを的確に表してもらえると、こんなに気持ちがスッキリするのですね。





  自分の価値観に寄り添ってくれる相談本を見つけると、ちょっと人生が前向きになる気がします。



 ぜひ、この本だけでなくて、「こういう言葉がほしかったんだ!」という本に、みなさんが出会えたらいいなあ〜と思います。