毎度のことながら、感想文というよりも批判みたいになります。




こういった「話し方講座」みたいな本は案外好きなのですが、今回はハズレだったかも……。とちょっぴり思いました。


まず、自分はこの例文のような会話をしないなということです。

高校生の会話だな、とは思います。

ただし、他愛もないような高校生同士での会話に私はこんなに悩んだりしないので、まずまずこの本のアドバイスや例文は私向きではなかったです。

ただ、この例文やうっかり失言に対して「あるある!」と思える方には向いてる本かもしれないですね。




一番私が共感できないなと思った例文をあげておこうと思います。


case 13        家族がこまごま聞いてきて        めんどうくさい



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新しいクラスはどう?

先生はどんな感じ?

早く友だちつくらなきゃダメよ。

はー、うざっ。

ほっといてほしいんだけど

 
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という例文です。


ここでは、ミユの「うざっ」という言い方を変えて、「まだよくわからないから、わかったら言うね」や、「クラスは明るい雰囲気だったよ」と言い換えようとあります。




私が思ったことは、いや、ミユの言葉より、お母さんが言い方変えるべきでは?

ということです。



この本では、

「家族からいろいろ話しかけられるのが、とにかくめんどうくさい。それは思春期であれば当たり前の感情です。」

「家族がうるさく聞いてくるには、なにも教えてくれないにが不安で心配だから。」


とあるのですが、なんだかモヤモヤします。






私が、このミユのお母さんのセリフに対して感じることは、「質問を一気に聞きすぎ」「友だちを作ることを強制していて嫌悪感がある」ということです。


会話はキャッチボールなのですから、聞く質問は一個ずつにすべきだと思います。


私が訂正するならば以下のようにします。

(ここでは夕ご飯のときの会話と仮定します。家族と主に会話する時間って夕ご飯のときかなと思うので。)





    

ママ「新しいクラスどんな感じだった?」




ミユ「んー。明るい雰囲気だった」




ママ「そっか。明るい子が多いのかな~。

先生も明るい感じ?」




ミユ「担任の先生は数学の先生だよ。

真面目なんだけど、

ちょっと天然っぽいとこある。」




ママ「あっ、数学の先生なんだ! 

それじゃ、数学でかんないとこあったときにも聞きやすいね!」




ミユ「あんま先生に質問しに行くのはな……。

そーだ。

隣の席の子に今日話しかけられたよ。」




ママ「ほんと〜! よかったね!」







という感じ?


ただ、本に書くとなると、短く纏めなくてはならないので、この訂正は却下でしょうけれど……。



私がモヤモヤしているのは、こういった質問の仕方をする親が多いのかしらということです。



「友だちつくらなきゃダメよ」ではなく、「友だちできそう?」とか「今日クラスの子と話せた?」とかでさえも、うるさいと思われるだろうに。

こんなに会話下手な親だから、子供が親や他人に「うざっ」って言うのではないかしら。



わたしのママならこんなに質問しないよ〜。むしろ質問されなさすぎるくらいです。


大体わたしの家庭ならば、お兄ちゃんが「今日あったこと」の文句とかを言い始めるので、わたしやママも「今日あったこと」を言い合うような雰囲気で会話が進むので、質問がないのです。


それが会話なのでは?


親にこうやって質問責めにされたことがある人はどれくらいいるのでしょう?





〈おまけ〉


わたしのママは「友だちをつくれ」と言わないばかりか、「高校生の頃の記憶なんてないや。大人になったら忘れちゃうんだから、友だちつくってもつくらなくても一緒」というような人なので、わたしも、友だちが出来たり出来なかったりです。



友だちを作ることは義務ではないので、もし親に友だちを作りなさいと言われたら疑問に思うことも大切ではないでしょうか。


ミユのお母さんよ広い心と余裕をお持ち……。