咳止めの薬が在庫不足なんだそうです。




それだけ呼吸器の症状が多いってことですよね。


咳っていうのは呼吸で言うと十分に「吐くことができない」症状です。


東洋医学的にみると、「吐く」や「出す」行為は排出する行為なので、「吐くことができない」状態はカラダに余分なものを溜め込んでしまっている状態です。


余分なものを出しちゃいたくて咳という手段で出している状態。


大事なのは何をそんなに溜め込んでしまっているのかを考えることです。


そんな視点でみてみると、もっと根本から長引く咳の原因がみえてくることがあります。


そして、咳は出しちゃったほうがいいってことに気づくはずです。


咳止め薬で止める必要はないんです。

無理に止めるとなおさら溜まっていきます。

(ご時世的に人前で咳をしづらい世の中なので知った上で使う分には仕方ないですが。)


同じようにカラダに不要なものを溜め込んでる症状の一つに「便秘」があります。


便秘は不要なものを溜めちゃってるイメージ、わかりやすいですよね?

それを「便止め薬」で止めますか?

止めるわけないですね。笑


「咳止め」もそれと同じようなことです。

咳を止めるのは便を止めるようなもの、と認識しておきましょう!


咳も出す必要があって出してるという意味がありますから我慢せずに出してあげて下さいね。


さて、最後に、季節的にも秋は肺が侵されやすいので、呼吸器の症状が出やすい時期です。


東洋医学に【肺経】という経絡(ツボの流れ)があります。


この経絡は「悲しみ」を司ります。


泣くに泣けなかったり、感情を出せなかった時、悲しい気持ちに気づけなかった時、そんな気持ちを溜め込んでしまう場合があります。


秋はそれが咳という症状として出るタイミングだったりします。


泣きたい時は泣いたらいいんですよね!

子どもみたいに思いっきり泣いたらスッキリします。


今日とある患者さんにこんな話をしたら施術中に泣いてしまいました。それだけずっと溜め込んでいたんだと思います。


感情もあまり我慢せずに出しちゃった方がいいんです。

感情を出すと揉め事になるのではないかと思われる人が多いですが、私の師曰く、それは感情を出したことが原因ではなくて、感情の出し方に問題があるんだそうです。


どうやって感情を伝えるかは、伝える経験をして、伝わらないという失敗をしないと良い伝え方がわからないものです。


失敗は成功の元。

まずは伝えてみることです。

そして相手の反応を観察。

失敗したら次回どう伝えるかをそこから学んでいく。

僕の解釈ではそんな感じです。


東洋医学を深く学んでみるとそんな部分にまでつながっていったりします。


12経絡あるツボの流れの内、今回は【肺経】についてでした。