すいません。
前回から 1ヶ月以上経ってしまいました。
このまま落ち着くかと思いたかった『新型コロナウィルス感染症』ですが、また増加傾向になっています。
年末に地域医療や行政保健に携わる知人たちからの情報で
「たぶん年が明けたら、また感染者数が急増する。」
という確信に至ったため 冬休み前から学校生活や授業の準備をしてきました。
(そして、現在もテレワークで現在進行中 )
これは愚痴になりますが、
管理職をはじめ一般教科の先生方の多数は 感染症予防対策に対して
『平時あるいは落ち着いている時期は楽観的でスタンダードプリコーションすら守れず、緊急時においては 狼狽えるのみで役に立たず』
といったところです。
いえ、きちんとやってくれる先生方もいます。
でも、未だに教育機関でのクラスターが出るというのは こういう背景があるのではないかな…と考えます。
もしも、高校の看護科で教壇に立ちたいと考えているナースがいたら 頭の片隅に入れておいてくださいね。
けっこうイラつきますから…
長くなりましたが、本題です。
今回は 高校生の『学力』についてです。
前回の『コミュニケーション』と関連します。
『生徒の学びを止めるな!』という教育委員会からの大号令で、新型コロナウィルス感染症騒動 2年目からはオンライン授業&分散登校という形で多くの学校が進めてきました。
1年目のゆうパックやレターパックなどで課題を送り付けていた時と比べれば けっこうな進化です。
ここだけ聞けば「おぉっ!頑張ったじゃん♪」と思います。
でも、実情は違うんです。
当然といえば当然ですが、教員と学校のICTスキルの格差が ハンパないんです。
若くて思考に柔軟性がある先生や もともとICT授業に抵抗がなく新しいことに挑戦できる先生は 今回 力を発揮し頑張りました。
問題は シニア層やICT苦手を通り越して嫌いな先生方…
この類の先生方の授業は コロナ1年目と大きな変化はありません。
オンラインで生徒の出欠をとった後は 画面をオフにして授業時間が終わるまで課題をやらせるだけ。
そして、最後に課題の提出方法を告げて終了。
一方でICTを駆使した先生方の授業では、オンラインでもGoogleのシステムを活用し、グループワークや双方向の授業、実技のデモンストレーション生配信など工夫を凝らし 『オンラインでも生徒が厭きない授業』に努めました。
その結果が 現在の生徒たちの学力です。
前者の授業が大半だった学年は 成績がばらつきました。
ひたすら自宅で1人 課題と格闘していただけのことが多かったため、素直にこなしていた生徒は回数や経験をこなすことが必要な問題や課題ができるようになりました。
しかし、応用力や総合的に考える力が育ちにくかったのです。
例えば、数字や数式の問題なら正答が出せるけど、文章問題や応用問題になると 歯が立たない といった感じです。
さらに学校の授業は大丈夫だけど、オンラインや1人で課題を行うことが嫌だった生徒は その時点で学びが止まったため、休校が明けた後も授業についていけなかったり 登校自体が苦痛になったりで例年より不登校や中途退学者が増えました。
もちろん後者の先生が多かった学年も そのようなケースがありましたが、前者の授業中心よりも かなり少なかったように感じました。
そして、大学入試が変わり 単に正答を選択するだけでなく、プロセスや思考、工夫などを問う試験になってきています。
おそらく前年度・今年度の受験生は『新型コロナウィルス感染症により配慮が必要な世代』という認識で受験や授業が進みます。
問題は 今の1~2年生です
これから微力ながら頑張っていきたいとは思います。
でも、前途多難な未来で悩みどころ満載です。