先日のオープンキャンパス。
心理学系統の学部で、
「病跡学(びょうせきがく)」というのを知った。
傑出した人物の精神性に注目して、
その生活、業績、創造性、かかった病気から
精神生活に注目して研究していくらしい。
それで扱った研究素材が宮沢賢治というわけだ。
私は大学で日本文学を専攻したのだが、
どうにもこうにも宮沢賢治の作品が好きになれなかった。
宮沢賢治の作品は小学校中学校の教科書にも採用されがちだが、
特にそのオノマトペがすらっと自分に伝わってこない。
でも、その理由がこの講義でうっすらと見えて来た。
宮沢賢治の作品業績や活動から見ると抑うつ、躁、軽躁、軽うつを繰り返しているらしい。
1ヶ月に3000枚書き、
「マス目がぴょんぴょん踊り出てどうか書いて下さいと言う」時期があったり。
生き生きと農学校教師として働く時期があったり。
文字の表象世界から考えていく文学研究と実生活から考えていく心理学アプローチはかなり違うなぁと思いました。
どうも賢治には共感覚があったらしく、
それがオノマトペのオリジナリティを生んだ?
ようなのですが、
そうかそれで直感的に理解できないのか~私、
と思いました。
我が娘も共感覚あるんですよね~、
娘が幼い時、
「お母さん、数字って色があるよね~」
みたいなこと言われて、
「???」になったことがありました。
今でもたまにそんなこと彼女は言っていますが
(消えないみたいなので)、
そういう性質が芸術に寄与するのかな。
ちょっとぐぐってみると、
そんな話は沢山出てきて、
芸術関係の学びのあるところには、
そんな学生が多いそうなのだが。
話がズレました。
そんなこんなで、また再び宮沢賢治を読みたいな、と思っています。