ベンチャー交流会 En25 (アントレプレナー25) -3ページ目

7月 株式会社オンボード 古俣大介社長 講演議事録

7月最終日曜日に表参道にて、

株式会社オンボードの古俣大介社長をお招きし、

たっぶり2時間、質疑応答を行いました。


講師


株式会社オンボード 古俣大介社長

http://www.onboard.co.jp


講師略歴

ITベンチャー「(株)ガイアックス」にてインターンをしたのち、ECサイトを開始、月商1000万円を稼ぐ。2005年夏に「(株)オンボード」を起業し、フォトマーケットプレイス事業を展開。現在30代前半。
http://www.onboard.co.jp


- 起業した動機は?

「それまで、ECサイトをやっていて、月商も1000万円以上あがっていた」
「お金儲けをしたいのであれば、そのECビジネスを続けていくのが一番よかった。数人の規模で売上2,3億円、というのが一番儲かるサイズだと今でも思う」
「だけど、2,3年前、自分がやりたいことが何なのか、初めてわかった。『今までにない事業を立ち上げ、会社を大きくして社会に新しい価値を提供することで評価される』ということをやりたい。だから、数人の規模ではなく、大きな事業を目指すベンチャーにしようと決めた」


- それで、なぜ写真ストレージを事業として選ばれたのですか?

「起業する中には、4つ条件があった」
「その4つとは、インターネット上のサービスであり、仲介モデルであり、新しいビジネスモデルであり、収穫逓増モデルであるということ。」
「収益逓増モデルとは、最初は利益が出ないが、売上がある一定の点を越えたとたん、どんどん利益が出てくるモデル」
(議事録作成者注、例えばマイクロソフトは、OSウィンドウズ開発費に100億円かけたとして、ウィンドウズが100億円売れるまでは全く利益がでないが、売上がひとたび100億円を超えると、あと必要になるコストはOS用のCD作成費用だけで、売上=利益となり、どんどん利益が膨らんでいくようになっている。このようなモデルを収益逓増モデルという。逆を収益逓減モデルといい、例えば石炭採掘の場合、石炭を掘れば掘るほど、石炭の値段が安くなってもうからなくなる)


- リスクを負わないで、上場を目指す、というのは可能なのですか?

「銀行融資など、借り入れは一切していない。だから、倒産しても再起不能になる、というリスクはない」
「上場は、IT系に限れば、流行に乗っているビジネスモデルだったら、1億円程度の営業利益でも、日本では可能」
「ただ、上場審査にかかわる人が全員、キッチリとはITビジネスを理解していない場合もあるので、現在だとWeb2.0っぽい雰囲気があり、実態が受託開発であれ何であれ数字が出ていれば、上場できる場合もあるのではないかと思う」


- 起業まではどのように準備されてきましたか?

「前のECサイトをやりながら、健康食品のレビューをするサイトなど、いくつもの起業プランを考えていた」
「その中から、デジタルフォトの可能性に眼をつけ、写真売買の仲介事業をすることに決めた」
「決めてからは、インタビューを特に念入りにやった」


- インタビューっていうのは、それほど重要なのですか?

「インタビューをしてビジネスアイデアをブラッシュアップすることは、本当に重要。」
「デザイナーや編集者などのクリエイティブユーザーに、50人くらい会ってもらって、どういった機能のあるオンラインストレージサイトがほしいのか、いまあるオンラインストレージでは何故満足できないのか、を徹底して調査した」
「その結果、彼らが本当に必要とする、いいものがつくれた」
「インターネットのみで展開している会社は、なかなかリアルでアポを取ってヒアリングをして回る、ということを避けがちですが、それでは精度は高まらないと思います」


- ベンチャーキャピタルやインターネットビジネスの最新事情

「いまはIPOでもうかっているベンチャーキャピタルが多いから、すごく投資に前向き」
「中には『この人はビジネスがわかっているのかな?』と思う場合もあるが、ネットバブル崩壊から数年して、ムードはすごく高まっていて、投資を受けやすくなっている」


- 今、「独立系のECサイトを対象にした口コミサイト、収益源はアフィリエイトで」というビジネスアイデアを持っているのですが、何かアドバイスはいただけませんか?」

「非常にいいと思う。僕も、健康食品に特化したレビューサイト、というプランを考えていたし。口コミを読むニーズはあるし、お店にとってもありがたいし、アフィリエイトで収入を得ることもできるし。」
「ただ、弱いのは、口コミをする側にとってのインセンティブをどう確保するか。」
「一番いいのは、商品を絞ること。健康食品、と絞ったのはそれだし、テーマが絞られていると、ユーザーが口コミを書き込みやすくなる」
「大事なのは、こうやっていろんな人に意見を聞いて、自分のアイデアの精度を高めていく、ということ。もっとどんどん色んな人にアイデアを聞いていくといいですよ」