思い返せば,娘の病気は,結局のところ

どこの病院でも,何の解決もできなかった。


貧血とか,低血圧とか,具体的な症状があれば

それなりに薬を飲んで,少しは良くなったが

倦怠感,めまい,吐き気

これらの症状は,何をしても,良くならず

時間とともに,少しずつ和らいできたようだ。


睡眠障害,起立性調節障害,慢性疲労症候群

すべて,はっきりとした「病気」とは言えないようで

人によって,軽症~重症まで,幅広い。


病気に良いと言われることは,いろいろ試し

今まで,なんだかんだとジタバタしてきたが

何が良かったか,なんて何もわからない。


結局,良くなってきたのは,時間がたったからだと思う。


時間とともに,体も落ち着いてきた

と同時に,娘自身の心もふくらんできた。


心のふくらみは,思春期の子供にとって

とても大切なことであることを,私は初めて知った。