なんちゃらアイドル「Life Goes On」曲解説 | スキップカウズ エンドウのブログ

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スキップカウズでギター&作曲やってます。
そろりそろりとブログを更新していこうと思ってます。

明日というか今日めでたくリリースされる

ほぼオレが作曲やmixや編曲している、

なんちゃらアイドル2ndアルバム

「 Life Goes On 」

 

自分の備忘録も兼ねて、曲解説しようと思います。

 

 

なんちゃらはVo録ったらあとはほぼうちのPCで完結。

いわゆるDTM(宅録)なので、

ここでは曲の生い立ちプラス、

今現在どういうプラグイン音源を使ったか、とかプラグイン・エフェクトはなにを使ってるのか、

とか、使用機材とか、

自分も忘れないためと、

DTMやってる人の参考にでもなれば、という意味で、

ちょっとマニアックな用語も出てくるけどブログに書きますー

(本編9曲とボーナス・トラック分)

 

 

 

 

【PansyとDaisy】

これは作った当初はBECK“Midnite Vultures”テイストなのを作りたくてライブの1曲目とかを想像しながら作った曲。
しかも、尺も思いっきり短くしようと思い、結果2分38秒!笑

ドラムとベースはほぼサンプルを貼っつけてループ。
ベースはコードに関係なくずっと一緒笑
コード感があるのは鍵盤のみ。
ギターはバッキング&リードともに自分で弾いてる。
Hornはサンプルを貼り付けたものにKONTAKTのHorn音源を重ねて生っぽさを出した。


【salad familiar-90'PUNK Ver】

当初「ラテンアメリカ風の曲を」とのリクエストを受け、
ラテンアメリカ?がよくわからずYouTubeで勉強し、結局“ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ”みたいなのでいいか笑と、
オリジナルVerを作る。
聴いてるうちに「これパンクVerもイケんじゃね?」と思い、
なんとなくグリーン・デイ風味にRemix。

ドラム音源はたしか、SUPERIOR DRUMMER3の拡張音源『SDX - THE ROOMS OF HANSA』
(これはめちゃ良くてLOWもしっかり出て適度に荒々しく、最近生ドラムはこれ)。
ギターのバッキングは何だったか…たぶんエピフォンのセミアコかな?
ソロはたぶんテレキャスカスタム(74年)。
コーラスは他の曲RECで居たMCあんにゅも参加。
最後のセリフはなんちゃら運営。


【屁で空中ウクライナ】

これはかの日本の伝説的バンド“ボ・ガンボス”ライク?オマージュ?曲で、イントロのギターやエンディングなどはそのまんまかと。
それプラス、サビでAKB曲のような広がりを目指した。
オケ中はあえてなるべく楽器数も減らし、エレクトリックな要素も入れず、なんちゃらの二人がバンドと一緒に新宿のスタジオあたりでやってる一体感を出すようにする。
サビの広がりはコーラスで補う。

ドラム音源はたしか前出のSUPERIOR DRUMMER3。
もしくはBFD3かも。
ボ・ガンボス色を出してるピアノは、
EZ KEYS“ヴィンテージアップライトピアノ”に弾いてもらってる(コードを入力すればそれっぽく弾いてくれる便利な音源)。
知り合いに直に弾いてもらうこともできたが時間がなく。
ギターはバッキングがテレキャスカスタム(74年)、ソロはフェンダー・カスタムショップのストラトをフロントピックアップで弾いてる。
ベースも自分で弾いてて、ヤマハの3万くらいのベース。

イントロやエンディングのコーラスには、オレ、ちょ美ひげ隊長、ぬるちゃん、など参加。



【EnnuいDISCOTHEQUE】

テクノをやりたい、との運営のツイートを見て思いつきでなんとなく電グルみたいな曲を、と作る。
当初はMCあんにゅRapを入れるとは思ってなかったが、入れて曲が引き締まり、
「あんにゅちゃん、すげっ」と思う。
とにかくサビまでは印象的な打ち込みベースフレーズをゴリ押し。
かつアシッドテクノで使われるTB303を絡めて硬派なイメージ、、から~のサビではやはりポップに。

303はD16 GROUPのPhoscyonというソフト。
サビのPADやARPはプラグインシンセSpire。
ドラムのKickはXOかBigKickという音源か。
スネアはサンプルやソフト音源を重ねてる。
そういえば男の掛け声は、オレ&偶然ほかで録ってあったEmptyBlackBoxのVoヤツくんの声を使い回す笑。



【From hawaii to hell】

あんにゅちゃんとまたコラボしてもらいたく速攻でChillRapを。
「今夜はブギー・バック」的なのを目指す。
Rap部は多め。まさにアンニュイで切なくしかもなんか爽やか、みたいな曲になった。

ドラムは当時入ってたLoopcloudという音源サブスクの中のTrap hiphopを探して持ってきた。
ギターはカスタムショップのフェンダーストラト。
ベースはIK MultimediaのMODO BASSで打ち込み。
あと、あんにゅRapのところ♪寄せて返す波とワルツ~、辺りで水滴の音気づいただろうか。



【嘲笑】

その時好きで聴いてたElectro swingみたいのを作りたく制作。
そのジャンル特有の、サーカスみたいなハロウィンみたいな雰囲気を。
ドラムはやはりXOかBigKickか。
ベースは好きなAASの“Ultra Analog VA”のDISCOBassのプリセットに他のシンセベースも重ねてる。
HornはサンプルとKONTAKTのBrass音源を重ねて使用。
あと、音が好きでなんちゃら曲にはちょいちょい出てくる楽器、ティンパニ(BFD3音源)やBasoonなんかも入れる。

さらにこれ訴えられたらアレだけども、間奏では「魔界村」のあのメロディー入れた。



【今夜、すべてのバーで】

伝説的な日本のバンドで昔から好きなフィッシュマンズみたいな曲を作りたく制作。
Chillいおしゃれ切ない曲で、しかもVo入れたらめちゃくちゃ良くなった。
Vo録りの際には、声は張らない、音程は気にせず喋るように歌うようにと。たしかそうするため椅子に座って歌ったかな?
Aメロはほぼループ、音数も少なく、一個一個の楽器のフレーズは考え抜いた。
これも好きな音色の楽器、フルート(KONTAKT音源)を打ち込み。
ドラムはマイナーメーカー“PREMIER SOUND FACTORY”のDrumTree(一時期好きでBaby a gogoもコレ)で打ち込み。
ベースとギターは自分で弾く。
印象的なVoのディレイは好きなプラグイン・エフェクトメーカーSoundToysの“Crystallizer”



【今日の君は・・・!】

同時期に「黒い森」もアレンジしてたので少しアレンジが似てしまった笑
これはもう分かりやすい90年代青春パンクで、最後は合唱して大団円、みたいなのを目指す。
うまいこと歌詞がバースデーソングになったので、ライブでは盛り上がると思う。

ドラムはSUPERIOR DRUMMER3で拡張音源は『SDX - FIELDS OF ROCK』(これも良い)で打ち込み。
ベースはヤマハのベースでピック弾き。
ギターはサビが、今年買ったギブソンのSG(71年)と、Aメロはテレキャスカスタム(74年)。
エレキギターを二本入れる時は、ピックアップが違うタイプのやつを使うのは鉄則。
ギターのフィードバック音はネットで拾ったやつ笑。
最後の合唱コーラスは、オレ、運営、も参加。



【星を見ろ、そして全て忘れろ。と、誰かが言った。】

山達みたいなシティーポップを目指す。
これもVoはあまり声張らず囁くように。
最後のハミングはあおはる。
シンセは全般、Spireかな?
ドラムはやはりXOとBigKickか、で打ち込み。
ベースも得意の“Ultra Analog VA”のDISCOBassのプリセットと他のシンセベース重ねで、打ち込み。
こういうシティーポップでは入らないであろうTB303もフィーチャリング。
基本、エレクトロなドラムは、Kick、Snareは二個以上音色重ねる。




~オマケ~

【東京星へ行こう】

なぜか大滝詠一さんの「さらばシベリア鉄道」みたいなのを目指したくなる。
アームのエレキギター、カスタネット、ストリングス、を使うとそれっぽくなる笑
あと得意のティンパニ(BFD3)も入れる。
そして最後の方はHornセクションとかフルートまで入れて音数が多くなっていき、なぜかディスコみたいに終わる笑


【さよならオデッセイ】

オリジナルのパワー・ポップとは全く違う雰囲気にしたかったので、レゲエ調に。
ウクレレ(AcousticSamplesのUKU)を打ち込み。
生っぽいドラムはSUPERIOR DRUMMER3『SDX - THE ROOMS OF HANSA』で打ち込み。
ベースは自分で頑張って指弾き。
Hornはいつもの、サンプル&KONTAKT音源の合わせ技で打ち込み。
同じスタジオでバンドで一発録り、みたいな雰囲気にしたかった。



【salad familiar-オリジナルVer】

最初にラテンアメリカ調の曲を、とリクエストもらったので、
どんなんだ?とググったら色々出てきて笑、
サンバ?レゲエ?カリビアンなやつ?と見ていき、
最終的には“ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ”みたいなのにスチールパンとかティンバレスとかいれたのどかな曲に笑。
間奏ではこれも好きな音色のピアニカもなぜか出てくる(打ち込み)。



【夜の煙突~endo mix~】

こちらは最初、テクノっぽくしようとしてたけど、途中からなんかピンとこず、80年代風のニューウェーブギター・ポップっぽく変更。
ドラムは、元のカーネンションの音源を聴きそれっぽく打ち込む。
ドラム音源はBeatSkillzというメーカーの80年代っぽいやつで打ち込み。
ベースはいつものAASで打ち込み。
ギターは自分で弾く。
サビのシンセはSoftubeの“Model 84 Polyphonic Synthesizer”というレトロなシンセにビブラートを思い切りかける。
それとなんとこの曲をリアレンジするにあたって、楽譜を有料ダウンロードで買う笑。

あと、なんちゃらアイドルの曲は、
音源でも、あおはるがチョイ左、マミがチョイ右、という定位に置いてるんだけど
(一人で歌ってるときはどちらもセンターにいて、サビとかのときはそうやって分かれる)、
MCあんにゅはずっと、どセンターに居る。




【備忘録】

MIXの仕上げの際、
なんちゃらアイドルの二人の声にはいわゆるエフェクターは必ず何個か使うんですが、自分も使いこなせないほどMIXは奥深く、よく分からず使ってるのも含め笑

(あおはる)↓上から順番に
・Melodyneでピッチやタイミング調整
・MeldaProductionのMAutoVolumeでレベルを調整
・SonnoxのClaro(EQ)でローカット
・Lindell Audioの80 Series(などでアナログ風に)
・sotubeのTube-Tech CL 1B(コンプ)
・SPLのDe-Esserで歯擦音カット
・MAutoAlignで二人の声の位相合わせ

(マミ)↓
・Melodyneでピッチやタイミング調整
・MeldaProductionのMAutoVolumeでレベルを調整
・SonnoxのClaro(EQ)でローカット
・Lindell Audioの80 Series(などでアナログ風に)
・ArturiaのComp FET-76(コンプ)
・SSLのFusionTransformer(サチュレーター)
・SPLのDe-Esserで歯擦音カット
・MAutoAlignで二人の声の位相合わせ


■Voリバーブ(二人ともに)
・IK multimediaのSunset Sound Studio Reverb(部屋鳴り)
もしくは
・SonnoxのOxford Reverb

・UVIのPlate(プレートリバーブ)
・SonnoxのOxford Reverb(Hallリバーブ)

 

■自宅スピーカー

・Focal MS40

 

■使用ヘッドホン

・HPH-MT8

・Sony M1ST

・シュアー SRH840

 

■Vo収録マイク

・AKG C414 XLS

 

※この他にも抜けてるものや多数のプラグイン有り