死因:煉獄杏寿郎
さてこんにちは。
元気でお過ごしですか。
私は墓石の中から空を見上げている気分です。
もうすぐそこにイベントを控えて、こんなことしてる場合じゃないのは…でも…吐き出さないと無理すぎる。
そんなわけで、鬼滅の刃、とうとう8巻。
もうね、1巻買うのだって、炭治郎が辛いのもっかいみたくないよ…と先延ばしにしていた人間ですから、8巻に耐えられるか心の臓がずっとドコドコ言ってて。
魘夢がやられるところから始まった8巻。
列車の乗客全員、命は無事。
炎柱の煉獄さんは、初めて会った鬼殺隊の隊員を信用、信頼して任せるっていう、状況判断をする人だった。
(しかしこれ、お一人だったらどうしてたんだろう?よもやよもやとまんまと血鬼術にかかっちゃってたし)
結果として、柱だったから抑えられた、乗客全部無事だったってのが、ものすごい事だっていうのが、そうなんだろうなとは理解っても、いまいちそこまでの実感として伝わらなかったのは、人のセリフだけにしか実績がなかった(すごいたくさん技を出してたとか)というか、魘夢が最期に恨み節かました中だけの映像だったからかな…。
全員の実績をちゃんと評価していく律儀な魘夢ちゃん(笑)
すごいんだろうけど、もし炭治郎達いなかったらどうしてたんだろう?がすごく出てきちゃって。
後方車両の人達は多少犠牲になったんだろうかとかさ…。
とにかく、えっ?えっ?えっ?って言ってる間に話がどんどこ進むから(だからこそ読み進められたわけなんだけど)、なんで?え?痛、なんで?え?死?え?って涙だけぼたぼた垂らして本閉じる、みたいな。
本誌読んでてもこれだからね。
その、あの人の価値観で、一人で多数を守る状況で鬼と戦うってなった時の行動を、優先順位を、柱としての戦い様を、知りたかった。
この辺りは過去編とかで扱ってくれないかなぁ。
だから、あの時、少年達がいてくれたのは心強かった!でもなんでも。
その上で、猗窩座っていう敵に対峙して、あの結果なのはもう。
一晩。
たった一晩。
貴方を知るには短いよ。
伊之助と善逸がありえない癒しだった…。
土に還るだけなんだよっていいながらのぎゃん泣き。するよね。
しかも、よかったね善逸。意識なかったけど。
煉獄さんの笑顔。炭治郎は呼吸で止血も出来たことだし、めでたしめでたし…のはずだった。
なのに。
上弦の鬼、猗窩座くん登場。
無邪気と狂喜とが混ざったなんとも禍々しい雰囲気を放つ鬼。
私の脳内ではBGMが片翼の天使でイメージ「絶望を、あげようか」のセフィロスだった完全に…。
そんで炭治郎は、目の前で起こった全ての物事を、自分のせい(責任)だと思い考え、もっとできることがあると、道を見つけて自分を鼓舞しながら進んでいく感じだからさ。
自分ができる何か方法はと考えを巡らせているその瞬間に、相手から与えられてる無償のものに気づくのは、きっとすごく後なんだろうな。
籠と藁を貰うときに、意地でもお金を叩き渡した炭治郎から察するに、誰かに何かをしてもらうには、自分も同じものを返さないといけない、と何事にも思っているのかも。
相手がこういう状況と気持ちでいるんだろうな
っていうのがわからないわけではけしてなくて、むしろ、日常では周りに目を配って、人一倍敏感だろうと思う。
ずれてはいるけど(笑)
なんか変なところで、自分が関わった時にかな?誰かに何かをしてもらうってのに(長男的にも?)慣れてないというか。
だって、炭治郎はちゃんと’お願い’ができる子だ。自分のして欲しいことを、相手にちゃんとお願いできるってのは、言わなくてもわかるだろうとかの察してちゃん要素がゼロってことでしょ。
それは裏を返せば、自分の為に他人が自ら動いてくれることは基本的に想定してないってことじゃないのかなと。自分はする子なのに。
「えっ!それ俺にだったの?」とか、第三者に言われて受け取ってた言葉が違うことに気づくとか。
’自分はどうすべきか’を考えすぎてるところに「別に炭治郎に何かをして欲しいとかそういう意味じゃなくて、単に炭治郎が喜んだら嬉しいからやってくれたんじゃん?」的なこと言われて、相手の純粋な好意とか心意気とかをやっと受け取れる、みたいな…なんかいい例が浮かばないんだけども。
あーでも、第三者に言われたとしても、きっと自分が納得のいくタイミングでしか受け入れないかなぁこの愛しい頑固者ちゃんは。
炭治郎がもっと強かったら、
自分を助けて共に戦えたら、
自分は死ななかったのに、
なんて、煉獄さんが思うわけないだろ。
炭治郎が今生きてることが何より煉獄さんの願いで、想いで、生き様で、それを与えられたことで、きっと彼は誇りを掲げられたんだよ。
そして、炭治郎の中に、煉獄さんの想いと共に燃え続ける炎が灯された事も。
…的なことをいつか誰かが言ってあげないと、自分がただ与えられたと思っているものが、相手が渡したかったものだと、そうしたかったものだったのだと受け取れないし腑に落ちないんだろうと。
自分が誰かにもっとしてあげたい!と思う事は、きっと周りの仲間と家族、禰豆子も、炭治郎にしてあげたい!と思ってることだって早く気づいて。
背負いすぎないで…。
頭でわかってはいても。
煉獄さんの「気にするな」が本心だとわかっても。
家族を想う煉獄さんの匂いまで、嗅ぎ取っちゃったのかもしれないし。
助けられて、救われて、貰うだけ貰って、俺は…何もできなかった!!!ってなっちゃってるからね。
そもそも「待機命令!」出されちゃってたしね…。
あれ、物凄くときめいた人。はーい。
からの「俺に集中しろ!」猗窩座くんやべぇ。
本誌で読んでた時、「逃げるな卑怯者!!」って炭治郎が叫び出したときは本当に心臓飛び出るかと思ったよ。
ばかばかホントに戻ってきたらどーすんのよ瞬殺だよきっと!!って。
あの悲痛な叫びも、いつもの長男としての炭治郎なら言わなかったかもしれない。勝ちとか負けとかあんな子供みたいな叫び。子供なんだけどもさ。素の炭治郎だったのかなって。
「いつだって鬼殺隊は、鬼に有利な夜の闇の中で戦っている」っていう事実は、改めて言われると本当に、そうだよね…!としか言えず。
結果、一緒に泣く。
普段のわりと長男然とした冷静な炭治郎を見てきた分、どうしちゃったんだ?ってくらいの炭治郎に違和感を抱く人も多いかもねこの辺りのお話。
そして普段、当たり前に自分をコントロールして生きているように見える人のそれを、簡単に’そういう人’だと思っている事に気づくのかも。
善逸も「炭治郎でも落ち込んだりするんだな」って言ってたけどさ…。
だって、自分に言い聞かせたり、奮い立たせたりを自分でしながら、前に進んで行くことを当たり前としてやるって、すごい精神力だよ。
だから、そういう事が普段できる人でも、そうなっちゃうくらいの事だったんだろうと思うともうさぁ。
いつだって、人一倍傷ついて、人一倍自分を叱咤激励してきてたからこそだよねと。
そして、煉獄さんもきっとそういう人だったと。
お母様を幼い頃に亡くして、父親はあんなんなってるし、見てほしい、認めてほしい人に肯定されることのないまま、それでも過去のその人達の言葉を芯に、自分を叩いて叩いて立ち上がってきた人。
炭治郎には、一瞬、底なしの絶望が見えたのかもしれない。
今の自分のできないことを突きつけられるのは何度もあっただろうけど、遥か、自分の遥か前を歩いている、圧倒的な強者のそこに到達していても、さらに絶望はあるのだと。
道を見せてもらって、鍛錬を積んで、進んでいるという自負もあっただろうところに。
どれだけ、壁が続くのだろうと。
しかし…あの千寿郎くんは辛すぎた。
さらに炭治郎を打ちのめしたのが、きっと全く違う家族の在り方。
自分の’家族’ってものへの当たり前と、全く違う関係性、扱い方、自分がもうそれを亡くしてしまっているからこそ、たった一晩でも、本当の兄のように慕ったその人を、当の家族が罵るという事実。
例え’本当の気持ち’がどんな匂いを発していようと、口にする言葉は戻らないのが人の常ってもの。
糞爺なんて語彙があったんだね炭治郎(笑)
しかし父寿郎は、葬式の時どうしてたんだろう?
耀哉さんとか柱の面々も来ただろうし…しゃあしゃあとその時は、愚息の為に…とか挨拶とかしちゃってたの?変わらず酒飲んで引っ込んでたの?
引っ込んでたんだとしたら、千寿郎くんの負担半端ないじゃないか!
煉獄さんの、猗窩座に対しての「君と俺とでは価値観が違う」って台詞は、どっちが悪いとかいう判断が入るわけでもなく、どこまでも公平な人という所と、このとーちゃんに対して、価値観が違ってしまったと、ずっとそう思わなければ立っていられないような想いをしてたからなんじゃないかと思ったら、ホントどうしてくれるんだよこの糞爺。
子供に甘えるだけ甘えて、亡くしてから泣いたって戻ってこないんだからね!
そして、ここまで一気に書いておいて、本誌の81話に、ワニ先生にやられて。
8巻発売後のすぐの本誌で、冒頭にこれ。
すごすぎない。もうちょっと怖い。
杏寿郎の生き様、千寿郎くんの直向きさが、届いたのだといい。
私は基本的に、失ってはじめて気づくっていうのは、その生き方、無意識さに、愚かしいとしか思えないのでこれからがんばってくださいと、それでここからどうしますか?としか言えないのだけど。
全力で生きた、亡くした宝物を自分で侮辱する行為を、自分で許せるまで踏ん張れよ父ちゃん。
炭治郎の全力具合も合間って、煉獄家はやっと家族になれたのだねと、2人になっちゃってからさ…もうもう馬鹿親父。
炭治郎の、強力な後ろ楯となってくれるといい。
槇寿郎さん、瑠火さん、煉獄家のお名前美しいな。
たんじろ…
血の涙を流しながら戦う子なんです。
少年漫画で、主人公が覚醒したら、「おぉぉぉ!」ってなりそうなのに、はらはらと心配してしまうんだよ鬼滅の刃。
なんか入り交じりすぎて、どういう気持ちかわからなくなるって現象が本当に起こるんですね…。
※こっからは、なんでも許せる人だけ…※
8巻、落ち着いてから何度目か読み直してたら…すっごい怒られそうだけど、煉獄母上のメリーさん風味。
あとからじわっとふふふふふ…と笑いがこみ上げてしまって、自分壊れてるのかもしれん。
話と話の間に描かれてるちょっとしたイラストで、母上近づいてくるわけなんだけど(!!!)
「もしもし私、瑠火よ。今、○○m手前のあぜ道にいるの」
「もしもし私、瑠火よ。今、貴方の前方○mにいるの」
読み終えて、表紙をめくったら(一番最初に捲ってたから知ってたけど)
「もしもし私、瑠火よ。今、貴方の真後ろにいるの」
ははは…
最初に表紙捲った時は、あぁ、母上…ともうなんか、その表情も、それを見てる自分もどんな感情なのかわからなくて、とりあえず本編に戻ったんだけどさ。
ホントなんか私が振り切れて、クランクアップお疲れ様wwみたいな表情に見えてきちゃって。
何かの折に触れて、ましてや自分の死に際に、認めてもらうみたいにこうして親が出てくるって時点で、成人していてもどんなに強くても、まだ子供の部分が消化しきれていないんだよねって。
これまた絶対怒られそうだけど、今後(…はないんだけど。泣)、現パロとかで、煉獄さんは母上似の女性に惚れちゃう気がするもん。
マザコンと言ってはあれですが、
「うむ!それは母上も好きだった花だ!」
「ありがとう!母上もお気に召してくれそうだ!」
みたいに女性と会話しちゃって少しうふ…?ってなりそうな。
ちょっと恋愛音痴みたいな弱点あってもいーじゃないというか。
はーしんどい愛しい。