試験終了 | emy in paris*****

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この街で…


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先日、le 23 juin 2011試験を無事終えました。


結果は…・・


最後に! 書きます。


4月末のヴァカンスが終わって、2か月間。長かった。


5月にあった数々のコンサート、リハーサル。ボルドー演奏旅行、そのあとは試験のためにたっくさんのアンサンブルの曲にリハ。レッスン。


6月はマックスでした。でも、友達や皆の存在に支えられて、頑張れたなぁ、って今思う。



Rite Rythm

新曲初演、

Glazounov


リットリズム、これは面白いですね。

ソロでやっても良かったんだけど、師匠のアドヴァイスもあって、パーカッションとやった。試験の一週間前初リハ。でも共演者がかなり感性が良くて、短時間だったものの、良い集中力とテンションで本番は超楽しめた。そして、パーカッションとやることによって、曲もさらに理解できた。

ここがこう、だからここでこう来る、とかね。


新曲、

これは大学時代とてもお世話になっていた作曲家の高橋幸代さんに委嘱をお願いした。サックスソロと、アンサンブルversaillesのために。

かなり忙しい時期だったとはいえ、リハの回数が全然とれず、音楽的にもっといろいろつきつめたかったのに、それが出来なかったのはとても心残りだ。

外国での新曲、初だったけど、日本とは違った、難しさを感じた。

大きい編成での新曲も初めてだったし…。

でも、審査員の方々も、とても綺麗な曲、と絶賛してくださった。

演奏の方にかんしては…とても心残りで、全然満足いっていないのですが…。


新曲は私のプロジェとして、取り組ませてもらった。

新曲の前に即興を取り入れ、演出等も試行錯誤して、凝ったものにした。

照明、小道具、演出。

即興には音楽院の友人、今回の試験にとても力を貸してくれた、エミリーちゃんと、仲良しのジョン、そして、カルメンバーのアントナそして、私、4人でやった。

もっとやりたかったーー

というのも、ヴァンソンが長くやってくれるな、試験は長いから…と言っていたのもあって、あまり色々な事が出来なかった。

ちょっと上品すぎました、といった感じでしょうか。


Glazounov

試験は一曲アンサンブルとのコンチェルトか何か曲をもってこなければならない。

私は何でこの曲を選んだのか…。

もう覚えてはいないが、この曲を選んで本当に良かった。

大学受験の時以来この曲を全く吹いていなかった、かれこれ5、6年ぶり。

5、6年ぶりに音を出した時、凄い幸せな気持ちに包まれたことを覚えてる。

フレーズ、和音、一つ一つの音。

全部に幸せを感じた。

絶対この曲をやりたい!って思った。

ヴァンソンの編曲したアンサンブルと一緒に共演。

一年前じゃ、アンサンブルの前で、ヴァンソンの指揮の横でソロをとる、なんて想像も出来なかった。でも自然とそれを当たり前のように出来た。

でもそれは凄い特別なことだとは思わなかったし、怖いとも思わなかった。

ただ、一緒に音楽ができることに嬉しさを感じた。

私は私のやりたい音楽をやった。まだまだ若いし余裕なんてないし、めちゃくちゃやった部分もあったかもしれない、でも、私の演奏を聴いて、ヴァンソンは指揮をとってくれて、一緒に音楽を作ってくれた。

自由にやらせてくれた。

思い返せば、初のコンチェルトだった。それが師匠との共演なんて、これ以上幸せなことはないかもしれない。

師匠はすっごい怖いし、なんとも言えない雰囲気の時もあるけど、でも音楽をしている瞬間はそれよりも、誰よりも信頼できる音楽家、音楽のパートナーだった。

コンチェルトって、初めてオケとやって、曲を知れるんだ、と知ることもできた。(本当のオケではなかったけれど、曲を知っている仲間たちの音は、本当にグラズノフだった。)

でも残念なことに、私は当日の演奏に満足出来なかった。もっとやりたかった。

沢山のお客様、子供たちや大人の方々、「 tu as tres bien joue !!!」 やら、Bravo、ロシアの友達たちに「あなたのグラズノフ、とても好きだった」とか、オケのメンバーや音楽院の友達、ヴァンソンにもとてもよかった、と言ってもらったにもかかわらず、私は満足行かなかった。終わった後、少し寂しさが残った、そして、もっとやりたい、!って思った。

それは公に書くことは出来ないけれど、それだけは残念でならなかった。



試験の結果、ホールに皆呼び出され、ステージにならんで、結果を一人一人言われる。

おおお、緊張する瞬間でした。

一人ひとり、皆、

「○○さん、l'unanimite!」とか、言われていく。

皆凄い上手な子ばかり、良い成績の言葉しか出てこない。

凄い緊張。

「マドモワゼルEmi ARAKI!!!」

ドキっとした。


「Felicitation de jury!!!!!」 




??????



C'est quoi??????????



が正直な気持ちだった。

とりあえず、フェリスタシヨンだから、良いのか??

とりあえず、お辞儀しておこう、とお辞儀をした。

良くわからんかった。



と、後で知ったけれど、

felicitashion とは L'unanimite(審査員全一致)の上に付くものなのだということを…!


国際コンクール入賞者のエヴちゃんも同じだったんだけど、試験後一緒に皆で飲んでる時、

「でもさ、Felicitationってなんなのさ、良いのか悪いのか、…」って言ってた。

だから、felicitationだから、私たちはl'unanimiteも貰えたんだよ、って言ったら、ほっとしてた。

彼も同じ心境だったらしい。(笑)



ちゃんと、審査員の方々、ヴァンソンにもちゃんと講評をきいて、。

うん、納得。



言われたことは全部自分でもそう思う。


でも、ビックリした。

審査員でクリスチャンが来ていた!

おおお。

知らなかったでよ。

審査発表のとき初めて知って、その時に緊張したからね(笑)



でも、L'unanimite et Felicitationを頂けたことは本当に幸せなことです。

ありがとうございます。


それもこれも、師匠の教えのお陰なんだよね、と改めて思った。

当たり前になっていたことだけど、それがどんだけ大きいことだったか。

そう思った。


ありがとうヴァンソン。


そして、ヴェルサイユ音楽院の皆。




そして、試験後毎日のように皆でフェットをするのでした。


今日は休憩。毎晩で疲れたから。(笑)







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