無事、鍵の交換も済み、私は事務所探検に戻った。

よくよく見ると、本当に髪の毛が多くて、部屋の角、角に置いてあるように
思える。

明らかに、髪の毛が落ちたとは表現できない場所にあったり。









エムサポートのオフシャルサイト


エムサポートのオフシャルサイト
髪の毛の量に驚きつつ。

私は神棚に視線を向けた。

『あれは、なんだ?』

神棚の上になんか張ってあった、A4くらいの紙に、なんと表現して
いいのか、神仏にはふさわしくない感じの、むしろ洋風。

私は、とりあえず写真を撮った。

そして。神棚に何か置いてあった。くしゃくしゃに丸めた
紙袋を広げたような入れ物に何か入ってる。

ビデオテープだった。

背中のシールは雑に剥がされていた。

神棚を片付けるように言われてたので、榊の刺さってる白い花瓶の
ような物を持ち上げた瞬間。

水がこぼれた!

なみなみ、花瓶の縁まで水が入っていたのだった。
袖口を濡らし、軽く舌打ちしながら台所で水をあけた。

『!?』

中から、ボールペンが出てきた。
それは、T工業が30周年記念で配ったボールペンだった。
それを取り、持ち上げてみると。

『!!!?』

私は、声にならない悲鳴を上げた。









エムサポートのオフシャルサイト

ボールペンに金色で書かれた、T工業30周年記念の文字が
釘のような物でギタギタに引っ掛かれ、真ん中でへし折られてたのだった。

『恨み?』

そこまで恨んでたのか?それとも、何かの儀式か?

私は早々に、持てるものを持って事務所を出ました。

本社に戻って、専務には西新井事務所であったことを話しました。
ボールペンの話は、とりあえず社長には内緒で。

そこに通りかかった社長に、別の事で声をかけました。

『社長~、神棚の上に張ってあるあの紙は、なんですか?』

『ん~、あれは、”雲”って言って神棚の上には何もない、空が広がってる、
って意味で。雲って書いてあるのだよ』

『ほら、ここの神棚にも書いてあるだろ?』

確かに、雲って書いてありました。しかし。

『西新井に貼ってあるの、これなんですけど』

私は、社長と専務に携帯画面を見せました。











エムサポートのオフシャルサイト


『何これ?オレこんなの貼ってってないぞ!』

社長は、ビックリしてます。

専務は、画像くれと言うのでメールで渡しました。
その後、弁護士の所に行った専務からメールが来ました。

弁護士の打ち合わせの前に、西新井での事を話、例の画像を
見せると、弁護士は言ったそうです。

『フリーメーソンですね。』

フリーメーソン事件の始まりでした・・・。