平成25年8月27日、 I に一銭も渡さず、西新井の職員全員を解雇した
日の夕方。
本社の3F会議室。
この日まで、気を張り詰め神経を使い、ホッとしていいのか、まだまだ
そんな気分じゃないような、微妙な空気の中。
「すいませ~ん。○○の置き薬ですけど~」
「はぁ?」
「集金に来ました~」
「はぁ~?」
「西新井の支店の方が、こちらに集金に来るように言ってまして~」
「いくら?」
「8000円です」
「はい!?」
西新井の人たち、置き薬を契約してて、しかも全部無くなってました。
事情を説明して、I の所に集金に行くように言いました。
これが始まりでした。玄関マット、有線、浄水器、パソコンなどなど・・・
携帯電話は会社契約としても、細かい備品とか、なにからなにまで
リースでした。
その集金が次々と来たのです。
翌日から、手分けして電話、水道、電気、新聞、携帯電話・・・解約して
まわりました。
その日の夕方。あの決闘から2日後、社長が飛び込んできました。
「やられた!こんな物が銀行に!」
以下、原文のまま書きます。
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関係企業各社 様
参考資料
T 通信は8月27日をもって全社員を整理解雇致しており
ます。
解雇の理由」としては、売上の低迷および資金不足によるものである。
銀行用・税務署用の決算書が存在しており、明らかにずさんな経営計画
を立てていた。
今後、受注はとうてい見込めるものではない。
従って、密告ではないが参考資料として提出致すところであります。
T 通信に関連する企業様への参考資料も提出致します。
以上
匿名
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もちろん、事実無根の怪文書である。
あの日から、2日後。あらかじめ用意されてたのしょう。
いったいどれくらいバラ撒かれたのか予想もつかない、というか。
どこから、取引先と住所を?
この怪文書を教えてくれたのは銀行でした。
社長は、すぐに取引先銀行4行に飛びました。
幸い、銀行はまったく信じてませんでした。
T 通信の30年の信用が勝ったのです。
よくよく考えたら、取引先銀行は社員手帳に書いてあるし。
物件別のファイルには、管理会社の物件担当名刺が張ってありました。
西新井にTV関係のファイルを持ち出したのは、このためだったのです。
となると、100っ箇所ほどに怪文書が送られた可能性が出てきました。
重要な取り引き先には、電話で対応後、直接伺って説明して周ったの
でした。
社長が説明に、取引管理会社を周ると、なんと、仕事を持って帰ってくる
ようになりました。
1人では、手が回らず。私も半分社員になって、営業にまわりました。
不幸中の幸い。と言うか。災い転じて福となす。と、言うか・・・。
社長の奥さん。専務の奥さんも事務所に来て事務仕事をやりました。
私の古い知り合いにも来てもらいましたし、同業職人の奥様まで、
来てもらいました。
それでも、いままで居た人員の半分くらいです。
仕事は、次々と始まり、次々と請求されていきました。
私の予想通りでした。
この会社は、大丈夫。これからも、存続し続けるのです。
I はどうなったのでしょうか。
怪文書事件で、弁護士先生の怒りに触れ。内容証明付き呼び出しで、
こってりと絞られたそうです。
怪文書の証拠はありません。I 自身、弁護士を立てて訴えてやると、
出て行ったようですが。
そんなことしてる暇はないでしょうね。
怪文書から、指紋を取って、証拠にするか!って、話にもなりましたが。
1通、5万円。しかも、送られた銀行の関係者全員の指紋採取が条件です。
そんなことできるわけありません。
これも、計算づくだとすると、恐ろしい限りです。
あれから3ヶ月。I の目的はなんだったのでしょうか。
金でしょうか。
だったら、怪文書は、ただの嫌がらせで、腹いせだったのでしょうか。
しかし解雇の2日後には怪文書が送られていることを考えると。
用意されていた確立が高いです。
T 通信を潰すつもりだったとしたら、依頼主がいるとか?
解雇された人たちは、今どうしてるでしょう。
逆恨みで、襲われる可能瀬はあると思ってます。
電車通勤が増えた私は、今でも周囲を警戒しながら通勤しています。
以上、このお話は終わりです。
長い間、読んでいただいて、ありがとうございました。
こんなに長い文章を書いたのは、初めてだったので
文体が、ときどき変わったりして、いろいろ勉強しながら書きました。
再度、添削し今度は、私のプライベートブログの方にUPしたいと思います。
さてさて、あと1話書きます。
フリーメーソン事件の続きです。
よろしくお願いいたします!