安壇美緒【ラブカは静かに弓を持つ】 | ミセス〇のお気に入り

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Yahooブログの閉鎖に伴い引っ越してきました。
お気に入りの物を気ままに公開していきます。
時々は愚痴ったりもしていますが、
大体は機嫌よく過ごしています。
これから宜しくお願いします。

 

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、

以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、

音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、

橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……

 

ラブカとは古い映画のスパイの事。

 

子供の頃の体験で、他人になかなか心を開けなかった

橘が著作権の問題で、

音楽教室にスパイとして潜入して、

不当に楽曲が使用されていないか探る任務に就きます。

それが橘を変えて、どんどんチェロに没頭していく。

講師や仲間との信頼関係が深まる中、

自分の仕事の事でどんどん悩みが深くなっていきます。

 

音楽を題材にした物語に深く心を打つものが

多い気がするのは私の思い込みでしょうか?

とても読後感が良くて

登場人物の幸せを祈りたくなるような

そんな感じ。

楽器が弾けるのはいいなぁ~。

それに没頭して、そして出来た時はきっと

最高にうれしいと思うから。