古内一絵【マカン・マラン-二十三時の夜食カフェ】 | ミセス〇のお気に入り

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Yahooブログの閉鎖に伴い引っ越してきました。
お気に入りの物を気ままに公開していきます。
時々は愚痴ったりもしていますが、
大体は機嫌よく過ごしています。
これから宜しくお願いします。

 

元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラァグクイーンのシャール。

そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。

そこで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。

早期退職者候補になった、仕事一筋の40代キャリア女性へは

「春のキャセロール」を。手料理を食べなくなった中学生男子には

「金のお米パン」。

仕事に夢を見られない、20代のライターには「世界で一番女王なサラダ」。

そして、病を抱え、倒れてしまったシャールへ、

彼女に助けられた人々が素材を持ち込み、想いを煮込めた

「大晦日のアドベントスープ」。

じんわりほっくり、心があたたかくなる至極の4作品を召し上がれ!

 

生きていると、その日々の生活の中で

上手くいかないこと、納得がいかないこと、

それを上手に処理できなくて

益々悩んでしまう事も多々あります。

 

お店の店主のシャールさんは、

更に生きにくそうなドラァグクイーンで

衣装を縫うお針子さんたちに夜食を饗する

お店を始め、そこに日々の暮らしに疲れた

常連客が通ってくるようになりました。

 

優しい、そして身体に良い食事は

凝り固まった気持ちをほぐして

生きる力を与えてくれます。

 

それは病を持つシャール自身にも、助けられた

みんなの思いと共に返って来て

優しい思いが溢れてきました。

 

確かにショッキングピンクの髪の、

デカいドラァグクイーンが出てきたら

ギョッとするかもしれないけれど、

本当にあったら、行ってみたいお店ですね~。