あら、今日はバレンタインデーなんですね。
縁がないもので、まったくのノーチェックでしたよ。
そういえば小学生の頃…。
高学年になってくると、やっぱり貰うチョコの数を競ったりするものでして…。
でも、もらえるヤツってのは、大概クラスの人気者。
そして小学生当時の人気者といえば、「運動ができるやつ」か「勉強ができるやつ」。
でも、やっぱり一番のモテる要素ってのは「見た目」なわけです。
そういった訳で、そこそこ見た目がよくて運動が得意なヤツに人気が集中してましたね。
私はその頃から「我々には関係ないな…」と、諦めと、達観と、羨望という小学生が抱えるにはあまりにも複雑すぎる気持ちを抱えたまま、その日をやり過ごしてました。
しかし、6年生の時、
「さすがに毎年お母さんからだけってのはどうなんだ?」
という議論がモテナイ軍団内で湧き上がり、
「今年こそはどうにかしてチョコをゲットしようじゃないか!」
という話になりました。
そこで、クラスのめぼしい女子に営業を掛けたわけです。
「どうか私にチョコをくださいませんか?」と。
しかし、我々も自分の身の程というのはよく知っていますので、クラスのマドンナにはとても声をかけられません。
声を掛けていったのは、AKBの2~4列目で踊ってるようなコ、
モモクロのメンバーにいそうなコでした。
そしてようやく1人から確約を取り付けました。
1年で1言2言くらいしか言葉を交わしたことのないようなコでしたけどね。
そして、当日。
学校に行き、机の中を探ってみたのですが、ナイ…。
「まぁ、朝からは入ってないよね。 休み時間だよね」
しかし、中休み、昼休みが終わるたびに机を探ってみても、ナイ…。
そしてとうとう、5時間目を迎えようという時に、我慢できなくなって本人に
「えっと、アレは、いつかな?」
と聞きましたら、
「えーーっ、朝、学校に来た時にすぐに入れておいたけど」
との答え。
どうやらチョコ泥棒がせしめたようです。
さて、帰りの会。
CIAよりも強固なネットワークを持つ小学校高学年の女子軍団。
一気に噂は広まり、すぐさま緊急動議が発動されました。
「はい! ●●ちゃんがcozy君にあげたチョコがなくなりました!」
ヲイヲイヲイヲイヲイ…、やめてくれ、そんなオオゴトにするのは!
ただでさえデリケートな年頃。
普段まったく絡みのない●●ちゃんに私がチョコをせびったとなると、あらぬ噂が立ってしまう恐れもある…。
しかし、当人たちの気持ちは置いてけぼりで、会議はどんどん進行する。
そして、そんなシチュエーションではお決まりのアレ。
先生「はい、みんな目をつむって顔をふせろー。 チョコを盗ったものは正直に手をあげろー」
数十秒後…。
先生「はい、解った。もう2度とそんなことはするな。後で職員室に来い」
結局、先生は誰が盗ったかは教えてくれませんでした。
そして、盗られたチョコは、朝のうち早々に食べられてしまったらしい…。
翌日私は、30代半ばのおっさん(先生)から1日遅れのバレンタインのチョコを貰ったのでした。
それが小学校生活最後のバレンタインの思い出…。
さて、今年は…。
会社の女子スタッフから、毎年恒例の義理チョコ。
ならぬ、今年は手作りケーキでした。
あとは、保険のおばちゃんが配りまくったチョコ…の2コ。
でも、アメンバーのさくりょんから嬉しい言葉をもらったので、(それを真に受けて)本気で喜んでおります♬
バレンタインといえば、国生さゆりの「バレンタインデーキッス」なんでしょうけど、私的にはコレですね。
詩人の血。
当時としては最先端過ぎるっ。