ごろはちだいみょうじん 中川 正文/梶山 俊夫  | 絵本の部屋 読み聞かせにおすすめ!絵本の選び方

絵本の部屋 読み聞かせにおすすめ!絵本の選び方

家庭保育園選定やほるぷこども図書館選定、各賞受賞作品など、一度は子どもたちに読んでもらいたい、大人気、ベストセラーの絵本、また、隠れた名作の絵本を紹介。
絵本選びにお役立て下さい^^
なお、選定絵本は過去のものも含まれますので、ご了承下さいね^^


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ごろはちだいみょうじん


ほるぷこども図書館 『こじかコース』 選定


作:中川 正文
絵:梶山 俊夫
出版社:福音館書店


村人から 『ごろはちだいみょうじん』 と呼ばれているたぬきがいました。


ごろはちは大のてんご(いたずら)好きで、村人にいたずらをしますが、悪気のないいたずらなので村人はお供え物を催促しているのだと、お供え物のあぶらあげをちゃんと用意します。


でも、ごろはちはそのあぶらあげを見て、きつねと一緒にされるのが気に入りません・・・。


『だいたい きつね みたいに じぶんで ばけてでたり せえへんで。
こっちは ちょいと ひとを だますだけの ことや。
ずんと たちが ええで』


時には結婚式の日の晩に、ごちそうをだまして頂戴することもありました。


けれど翌日には、あけびや山葡萄などをちゃんとおかえしに持って行きました。


ごろはちは、律儀なたぬきだったんです^^


そんなある日、村のはずれがにぎやかになりました。


ごろはちが様子を伺っていたら、そこに線路が引かれはじめ、駅ができました。


どうやら汽車が開通することになったらしいのです。


ところが、汽車を今まで見たことがなかった村人たちは、走ってきた汽車を見て、ごろはちにまただまされたと勘違いし、線路に飛び出してきます。


『てんごとちがう。わるさ しとるのやない。あれはほんものやがな』


ごろはちは気が気ではありません。


駅長さんが村人たちに危険を伝えても、大勢の村人は言うことを聞いてくれません。


そのままだと、村人は轢かれてしまいます。


『あかんいうたらあかん。』


もう しゃあない。


と、ごろはちは汽車の前に立ちはだかりました・・・・・・・・・。



民話風ですが、作者の中川さんの創作絵本とのこと。


お話自体は悲劇と言えば悲劇なんですが、喜劇の要素もふんだんにあり、単なる悲劇に終わらないのがこの物語の味わい深いところ。


関西弁・・・と言うか、大和地方の方言もとてもユーモラスです^^