この本は
もともと1913年に新聞に掲載されたものだそうです
明治時代の子どもの遊びや周りの風景とかが
描かれています
表現が面白く,楽しいです
あの夏目漱石から美しい日本語と賞賛されたとか。
いくつかご紹介します。
波の音
ひとつの波が ざぶーんと砕けて
じーっと 泡が消えて
まぁよかった と思う間もなく
次の波が ざぶーんと砕ける
波の音が悲しいんです
★
「を」の字は
女の座った形に似ている
※着物を着て座ってる感じでしょうか・・・
この作者の中勘助さんは 詩人でもあるみたいですね。
文章も なんか詩的な感じもします。
日常の何気ない風景から 生き物や植物まで
表現が豊かで ほんとスゴイ
こんなのもありました
★
かりんは 木ぶりに似合わぬやさしい花が咲き
その花に似合わぬ いかつい実がなる
おすすめな本です