色々持ちすぎてRolandドラム音源マニアになりつつありますがw、TD-07も勢いでゲットしたので、少しレビューします。
 

ローエンドモデルの位置付けなので、それに相当するTD-17&TD-1と比較して書いてみます。

 

・TD-07

 

2020年発売です。

 

同じローエンドと言ってもTD-1とは全くの別物の上位機で、TD-17の下位機相当になります。

おそらくメーカーもわざわざローエンド用に設計しなくても上位機ベースで作った方が効率が良いということだと思います(基盤は見ていませんが、おそらくTD-17(27)と似た構成だと思います)。
 

TD-17と同じくTD-50系のエンジンのように聴こえるのでTD-1よりも自然な演奏感が感じられます。

 

発音の遅延もTD-17並みで、小さいです。
 

ドラムキット&インスト数はTD-1よりは多いですが、TD-17よりも少ないので物足りなさはあります。
 

インストのバリエーションはTD-17にかなり似ています。
 

TD-17と似たキットも多いです。

 

ハイハットとライドベルの音がTD-17同様バリエーションの乏しい音に感じられます。


セット品としてはTD-17系と似たラック構成なので、スペース効率はTD-1より落ちます。

 

パッドタイプはTD-17に近い選択が可能です。
 

パッド増設は1枚可能ですが、ライドの3ゾーン(ベル)と共通なので、パッドを増設した場合は3ゾーンにはできません。

 

タムのリムショットは非対応なので、タムのリムをスプラッシュやパーカッション等に割当てることはできません(TD-17は可能)。
 

キックパッドはペダルと別体なので、ツインペダルも使用可能です。

 

静音性の良いKT-9やKT-10にも交換可能です。
 

ハイハットは静音性の良いFD-9または生ドラムのハイハットスタンドが使えるVH-10(11)に交換可能です。


アナログ出力はTD-17よりも低めで、音質も控えめです。
 

それでもTD-1よりは良いです。
 

ACアダプターが従来のDC9Vセンターマイナスから一般的なDC12Vセンタープラスに変わっています(間違って差さないようするためかプラグの径も異なります)。

 

筐体の見た目はTD-17やTD-27に似たタイプなのでチープさは少ないです。
 

ボタン類の操作もTD-17と似ています。

 

Bluetoothが標準搭載なので好きな楽曲を音源に飛ばして演奏できます(TD-17は少し廉価なBluetooth非搭載モデルがあります)。
 

SDカードは使用不可です(TD-17では可)が、そこまで必要性はないと思います。

USB端子(MIDI、AUDIO)は搭載しているので、本体のアップデートも可能かも知れません。
 

 

 

まとめとして、TD-07はどちらかと言うとTD-1ではなく、TD-17と比較して買う音源だと思います。


TD-17よりもエントリーモデル寄りになりますが、基本性能は同じです(大きな違いはキット・インストやエフェクト、ユーザーサンプル機能がない等)。
 

なので電子ドラムを末永くやりたい人は、予算を頑張ってTD-1ではなくこちらを選ぶとより幸せになれると思います。

TD-17は最近(2022/12)バージョンアップしてドラムキットやサンプル、エフェクトが強化されたので、TD-07と性能差が開きました。
 

が、それでも基本性能は同じなので性能のコスパは良いと思います。


ただしTD-07は新しいモデルなので、中古品で選ぶとまだ割高かも知れません。
 

おススメとしては、エントリーモデルとしてならTD-07、コンパクトで価格重視ならTD-1、ユーザーサンプルやエフェクト、ドラムキット数重視ならTD-17といった選択になると思います。

 

ということで、TD-07のレビューでございました。