熱くなって中二病全開で書きなぐってしまいました。
途中から主語が変わってるのと、一部フィクションが混ざってますが、そのまま突っ走りました。
おー神よ、自らの黒歴史をここに刻み示すことをお許しください(←中二病)orz
~ここでまでのあらすじ
3台の3Dプリンタ(Alunar M508、Ender-3、GEEETECH A10)は、数々のトラブルや故障に見舞われながらもいいかげんな修理によってここまで何とか稼働を続けてきた。
しかし、次々に襲い掛かる中ボスクラスのアクシデントによってその稼働も限界に近づきつつあった。
パーツのアップグレードと調整を行い、やがて訪れる最大級のトラブルに備えた3台であったが、同時多発的に襲い掛かった最凶クラスのトラブルの連続にEnder-3とM508がついに修理不能レベルの状態に追い込まれてしまった!!
絶体絶命のピンチを3台のプリンタたちは切り抜けられるのか!?
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Ender-3に続いてM508の大破でもはや稼働できるプリンタはA10のみ。
しかし頼みの綱のA10にもついに最凶トラブルの魔の手が差し迫った。
オートレベリング中に"PROBING FAILED"が表示されゴガガガ発生。
悲鳴を上げてきしむベッド、容赦のないノズルの強引な没入(エロ感)。
しかもたまにしか発生しないというイヤーンなパターンであった。
もはや3台のプリンタ全てが稼働不能レベルという絶対絶命のピンチ。
他2台よりも若いその生命力にかけて、すぐさまA10の蘇生処置が開始される。
まず、断線が怪しいと踏んでレベリング周りの配線チェックを行うが、異常は見当たらず。
おまけでエクストルーダモータの断線を誘発するという追い打ちがA10を更に苦しめる。
次にレギュレータの故障も疑ったが、レギュレータの仕様がブラックボックス(覚えていない、そもそもよく知らない)であるため、仕様だけにチェックのしようもなく、とりあえず見なかったことにして先に他を調べることにする。
しかし、A10では数少ない(多分ほとんどいない)近接センサと3端子レギュレータという組み合わせのため、ネット上での事例も皆無に等しく、復旧作業は困難を極めつつあった。
額に汗をにじませるA10。ネジバカで電源ユニットが何度も落下し心臓の鼓動が止まりつつあるM508、全てがダメすぎて老衰寝たきり状態のEnder-3。
たまに動くかもしれないという淡い期待を込めて、問答無用で何度も造形開始を強要され、そのたびにゴガガガの悲鳴を上げるA10。
もはやリンチとしか言えない状況で、A10のX軸フレームにはダメージが蓄積し、Z軸のスクリューロッドのギヤにはガタが広がっていく。
もはや万策尽きたかと思えたその瞬間、天空の彼方から一筋の光(たぶん持っていたLEDライト)がA10を照らした。
その照らす先には、A10のエクストルーダ脇にたたずむ青いユニットがあった。
「近接センサーチェックしてなかったわ!」
これまで近接センサーなんてどれだけベッドにぶつけてもへっちゃらだったのではっきり言って全くのノーマークだったが、残るはここ位しかない。
ゴガガガの連続攻撃をかわしながらもテスターを片手に近接センサーに手を伸ばすA10。
果たしてテスター越しにはまがまがしく揺り動く電圧の姿が映し出された。
ついに原因を突き止めたA10。
すぐさまスペアの近接センサーを取り出しリカバリー体制に入るA10。
がしかし、握りしめたスペアの近接センサーに違和感を感じ、センサーのラベルに目をやるA10。
「これはタイプが違う!」NPNタイプのセンサーを使用しているA10だったが、なんとスペアの近接センサーはPNPタイプだったのだ。
焦るA10。
しかし原因は突き止めた、もはや後戻りはできない。
撤退はすなわち死、連続ゴガガガのリンチしかない。
だが、行き場を失うかに見えたA10のアドレナリンは、その視線と共にPornhubのタブであふれるPCの20インチモニターに注がれた。
「ウホッやむをえない!Marlin様を召喚するぞ!」
Marlinの再召喚によってセンサーのタイプを変更することができる。
そう悟り、PCに向かいMarlinの召喚儀式を始めるA10。
以前ならMarlinの詠唱(コンパイル)・召喚(転送)には数分もあれば完了していたが、最近全然やっていないのでなぜだか全く手が進まない。
ネットの海を(ヤフコメをダラダラ見ながら)さまよい続け、弱い歩みながらも少しづつA10のConfigration.hの書き換えを進める。
おびただしい数の鮮血文字(エラーメッセージ)を浴びながらもそれでもA10は詠唱を続ける。
そして度重なるMarlinの召喚失敗(=よく分からない転送エラー)により疲弊し、意識の薄れるその最中で、A10は夢を見た。
それはA10の初稼働の日だった。
組み立てと調整が完了し、処女造形を始めた真新しいA10。軽やかに、しかし正確無比に樹脂のシュプールを描きつつテトリス連発しちゃいそうな位の緻密な積層を続けるA10の躍動する姿は、まさに水を得た魚のようであった。
モノを作り出すことの希望・夢・よろこび。
その頃のA10にはまぶしい程のエネルギーが全身にみなぎっていた。
だがしかし、あの時から少しづつ、確実に弱まっていったその光は、今はもはや自身の影すらも照らせなかった。
ここで果てる理由は、決して眼前のトラブルではないはずだ。
このまま寒空の白い息のように、この光とともに消え散って良いのか?
いやダメだ!
まだ、モノづくりの夢を叶えるために私を待っていてくれる変態人がいる。
積層割れも、樹脂のモジャモジャも、ABSの溶ける臭いも、何もかも受け入れてくれる変態人がいる。
こんな所で倒れることはできない!
さぁ目覚めろ!立ち上がるんだ!
あの時の光を取り戻し、トラブルという名の困難に立ち向かうんだ!!
次回 「A10 覚醒」 に続くぜ!!!