PD-125とPD-128の違いを書いたので、ついでにハイハットペダルの違いも書いてみます。
 
主に中古で豊富に流通しているFD-6~8と、最新のFD-9とも一部比較しながら書いてみます。
 
また、お約束ですが私の独断と偏見が入っておりますのでご了承ください。
 
 
まず、FD-6とFD-8は機能的にはほぼ同じです。
 
中の基本構造も同じと言っていいと思います。
 
ぶっちゃけデザインが異なるだけだと思います。

ペダルつま先側に踏み込み量に応じたハイハットの開き具合を調整するためのボルトがあります(調整するにはチューニングキーが必要です)。
 
 
対してFD-7の方は実はゴージャスですw
 
FD-6と8の機能に加えてバネのテンション(踏力)が調整可能で、本体の金属のベース部分も重いのでより安定しています(その分少し場所を取りますけど)。
 
最新のFD-9ではテンション調整は2段階しか選べないようですが、FD-7はネジを回すことでかなり細かく調整が可能です。
 
裏技としては、踏力調整が可能なので、キックペダルにFSR(圧力センサ)を採用している音源(HD-1とかHD-3)のキックペダルの代わりにも使いやすいかも知れません(以前、HD-1にFD-8を接続して鳴らすことはできました)。

またデザインがFD-6と同様の旧タイプになるので、FD-8よりも中古価格は安価になりがちなのも狙い目だと思います。
 
 
コスパの良いオススメ順としては、
 
FD-7>FD-6>FD-8
 
になりますね。
 
ただし内部のセンサーを押下するアクチュエータ(チョンマゲ型のパーツ)が劣化していてカッチカチになって動作しないものもあるので、購入前に正常に動作するか確認が必要ですね。
 
少しでも動作が不安定なら劣化している可能性が高いので、避けた方が良いと思います。

中古のFD-8はかなりの頻度でこのパーツが劣化しているものが多いですが、FD-7やFD-6はこの部品が劣化しにくいものになっていることが多いですね。

劣化しにくい方は材質が摩擦の大きいゴム系で、アクチュエータの先端が摩擦の小さい白い樹脂で覆われています
 
想像ですが、古いFD-6や7はコストのかかるパーツを使っていたけれど、FD-8からはコストダウンのために摩擦の小さい単一の材質に変更されたのかも知れません。
 
硬くなったアクチュエータを直す方法としては、90℃前後のお湯で温めると柔らかくなるという裏技がありますが、一定期間経つとまた硬くなります。
 
ちょっと面倒ですが、硬くなったら定期的にお湯に漬けて使う方法もアリですね。
 
なお、沸騰したお湯だとドロドロに溶けますのでご注意ください(溶けました)
 
ちなみにHD-1やHD-3、TD-1等のコンパクトタイプのハイハットペダルにもこのパーツが使われていますが、FD-8と同様の劣化するタイプが多いようです。
 
2020/10/26 追記~
HD-3にはチョンマゲ型パーツは使われていません。
FD-9と同じセンサーの構造になっております。
~追記終わり
 
また、FD6~9のいずれもペダル本体が演奏中にズレないようにアンカーボルトが付属しますが、これはあまり使えないです。

カーペット床面なら使えますが、フローリング床面だと傷が付くので使えません

ボルトを出しっぱなしのままフローリングで使って、後から床を見てキャー!ということがあります(ありましたw)。

それよりもペダル本体の下に100均でも売っている滑り止めシートを引くだけでも十分滑り止めになりますので、アンカーボルトを使うよりオススメです。

なので、中古品だとアンカーボルトが付いていない場合もありますが、無くてもあまり気にしなくても良いと思います。
 
 
ちなみに、旧型(FD-6~FD-8)に対して新型(FD-9)の最大のメリットは静穏性なので、集合住宅等での階下への騒音を考慮するかで新旧モデルを選択するのはアリだと思います(FD-9の操作感までは使ったことがないので分かりませんゴメンナサイ)。

ただ、それでも騒音を100%カットしているわけではないので、夜間演奏時等での配慮は必要だと思います。
 
 
ということで、パッド⇒ハイハットペダルと来たので、次はアレも気が向いたら書いてみようかなと思いますw