2年付き合っていた彼氏が既婚者だった。
人に騙される気持ちを知ってしまった。

強い悲しみ、怒り、不条理さ。時間を返してほしい。気持ちを返してほしい。まさか自分がこんなことになるなんて。

今年の7月に発覚して、弁護士を介した慰謝料請求が終わったのは10月で、つい最近のこと。
このブログでは、彼氏に独身と騙され続けて2年も付き合い続け、発覚したその後までの一連のエピソードを書き留めます。

「彼氏の言うことがしっくりこない」ずっとあった違和感

付き合っていた時は、ずっと何かしらの違和感があった。最初に感じたのは、Facebookの既婚ステータス。

彼との出会いはマッチングアプリがきっかけ。初めて会った後、彼の本名を検索するとFacebookの既婚ステータスに紐づけられた女性のアカウントが。真偽がわからないから見つけたあともデートを重ね、初めて会った日から一週間後に、彼から「僕の彼女になってください」と真面目に告白されて付き合うことに。

付き合った時に恋愛遍歴の話をしたけど、結婚歴は話されず。(既婚って本当なんだー)って思うとイライラが込み上げてきた。
そのまま関係を終わりにしようと思ったけど、彼から連絡が来たから「Facebookのステータスが既婚になってるの見ちゃったんだよね」って伝えてみると…

「実はバツイチだった。Facebookは離婚した後に更新してなかっただけ。付き合ったばかりで言いづらくて。ごめん、アカウントは削除する」って。その後、彼と彼女のFacebookアカウントが削除されてた。彼女のアカウントも削除されてることにモヤっとしながらも、そのまま付き合った。

それからしばらく週に3〜4回の頻度でデートを重ねても、彼の家に呼んでもらえない。隣駅で近くに住んでいるのに。「バツイチのトラウマがある」とか何かと理由をつけて、彼の家に行くのを断られる。
同棲の話も何度もしたけど、直前になって色んな理由で頓挫。彼も同棲したいと言いながら。

違和感がぬぐえなかったから、戸籍謄本を見せてもらうことに。最初はマイナンバーカードを無くしたとかですぐに出してもらえなくて。
やっと出してもらえたと思ったら、彼から慌てた様子の電話が。「彼女が離婚届を出したはずだったのに、出されてなかった」

(気づかないなんて不自然すぎる、そんなことあり得ない)と思いつつも、「2週間後までに離婚の手続きを済ませて。離婚が証明できないなら、もうこのまま終わりにしよう」と伝えた。

そして2週間後。ビデオ通話で「籍が抜けた」と言って戸籍謄本を見せられた。「俺は別れたくない」って。この戸籍謄本は彼が偽装したものだったと後に知ることに。

それでも付き合っていた時は幸せだった

違和感と彼の嘘は、まだまだたくさんある。私の友人はみんな彼のことをクズ、病気だ、自分の欲のためなら何でもするタイプの犯罪者、と言っていた。ただ、付き合っていた頃は幸せではあった。

お互いの一番の趣味がドライブ。話している時も楽しいし、テンポとか感覚とかも合う。会う頻度も2年間ずっと高くて、週末だと土曜日は頻繁に、日曜日は必ず毎週出掛けていた具合。連絡は毎日取り合って。彼の隣が居心地がよかった。

結婚しようとは言われなかったけど、「これからもずっと一緒にいたい」「子供ができたら可愛いだろうな」とか彼に言われていて。彼と私の未来を期待させるような言葉が嬉しかった。

彼からの気持ちが大きいと感じられて、毎日楽しくて。違和感があっても、それを上回るような彼からの気持ちと幸せを感じられたから、2年も付き合った。

でも、ある日の間違い電話がきっかけで、幸せな日常があっけなく終わった。

間違い電話で彼氏が既婚者だったと発覚。彼の家に突撃

付き合って2年くらいになった今年の7月。土曜日の夜中に彼から電話がかかってきた。電話をとると、遠くのほうから聞こえる彼と女性の声。彼は「ごめん」と言っていて、女性は不機嫌な感じだった。

他に女がいたんだ・・・・・!!!!

その瞬間、私は我を忘れた。今までにない怒りがこみ上げてきて、衝動的に彼にもらったプレゼントと、一緒に買ったものたちを持って家を飛び出した。
歩くのもしんどいくらい、全身が震えていた。

家の住所は前に教えてもらっていたから(住所の末尾は嘘つかれて間違っていたことが後に判明)Googleマップで調べながら彼の家を見つけて、呼び鈴を2回鳴らした。

彼が出てきて、口にした言葉は「妻は知らないんだ」「何回も別れようって言ったじゃないか」(やっぱり電話口の女は妻だったんだ。)私を家から遠ざけようとする彼に、必死で抵抗した。

そうこうしていると、妻が家から出てきた。彼は「ごめん、浮気してた」と反射的に口にしていた。そして、彼は膝から崩れ落ちて頭を抱えた。

私は怒り心頭で、彼女にひと通り説明。弁護士を通して慰謝料を請求することを伝えた。妻のほうもいくつか私に質問してきた。彼は一度も顔を上げず、最後には「俺がすべて悪いんだ」とポツリ。

慰謝料請求。揺れ動く気持ち

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既婚が発覚してから2日後。彼からSMSで「会ってくれるのであれば謝罪したい」って連絡が入った。

それから彼と会うまでの時間。彼が私よりも家庭を選んだことが受け入れられず、1人でいるのが耐え切れなくて、占いにハマってゆうに100万円は使ってしまった。
食事ももちろん喉を通らない。2日で一食程度とるのがせいぜいといった期間がその後しばらく続いた。

そして彼と2人で会う日を迎えた。話し合いは長時間に及んだ。別れ際に、スマホにある二人の写真を消すように言った数日後、彼から「ごめん、やっぱり消したくない」ってメッセージ。話しているときも、彼は気持ちが残っていたから何度も強く抱き寄せられもした。
私への思わせぶりな態度が苦しかった。

私は社会的にまっとうな方法で謝罪してほしい気持ちもあるし、もし家庭を捨てて私と関係を戻すことになってもきっとこのままでは許せないって思ったから、リセットするために弁護士に相談。

このときは、彼との関係を戻すなら慰謝料請求が終わってからでもいいと思っていた。矛盾に思うかもしれないけど、弁護士対応は彼との関係の終わりではなくて、ひとつの過程に考えていた

間違い電話で既婚が発覚したのが7月。それから8月、9月、10月と、彼と関係を続けたいと思うことが何度もあった。彼と過ごした時間も幸せだった感情も、まだ生々しい。慰謝料請求中に、弁護士に「改めて彼と直接話したい」ってお願いしたこともあった。交渉の流れにそぐわなくなるからもちろん断られたし、友達にもなだめれて、なんとか精神を保っていた。

また裏切られ、失望し、すり減っていく精神

弁護士を通して交渉する中で、彼が自分の都合の良いように、事実を隠して妻に伝えていたことが発覚

彼は私と会った日の会話を妻に言われるがまま録音していて、彼にとって都合のよいところだけ妻に聞かせていた。私が彼に抱き寄せられたところの録音はなく、妻からすると、私がしつこく復縁を迫っているように聞こえていたそう。

また裏切られて、失望して、精神がすり減っていった。私は友人や弁護士といったいろんな人たちの言葉を自分の中で昇華させて、気持ちを落ち着かせて交渉を進めていった。

慰謝料請求して、最初に相手が支払うといったのは低めの金額。(2年間もウソをつかれて、事実も隠されて納得いかない。)弁護士と相談して、私が提示した金額を少し下げて、相手が承諾しなければ妻に事実を伝えることを交渉材料にすることにした。結果は、相手が金額に承諾して交渉はあっけなく終わり。

事実を言いたかったって気持ちが残ってしまった。なにかしらの爪痕を残したかった。悔しかった。でも、事実を言わなくて良かったのは明白。事実を言ったら私が訴えられるリスクがあるから。

慰謝料請求の合意書を交わしたのが10月。7月に発覚してから怒涛の日々が続き、ようやく終わりを迎えたように思えた。

彼氏が既婚者だったその後。前を向かなくてはならない

彼との関係がこんなふうに終わるなんて。
まさか自分がこんなことを経験するなんて。
夢ならどれだけ良いことか。
終わったことばかりに目を向けていられないと思いつつも、人に裏切られた気持ちはどう消化すればいいのか、手探りな日々。


次に踏み出す一歩目がこのブログ。自分のエピソードを書きながら、今までの経験とか、自分の気持ちとかを整理していきます。
次の記事では、今回書いたエピソードを掘り下げて、さらに深い内容を書いていきます。