不良ムスメが盗みに入ったら、そこが食人ファミリーの家だった話 そこにマフィアが乱入して状況が悪化 | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ
ニナは恋人や仲間たちと闘犬場を襲うが反撃に遭い、逆に命を狙われてしまう。九死に一生を得たものの、恋人とケンカになり、真夜中に人里離れた場所で置き去りにされたニナ。車で通りがかった高齢の女性ベリルに助けを求め、彼女の自宅に泊めてもらうことに。目が覚めたニナは、亡くなったはずのベリルの夫が姿を現したことを不審に思い、急いで家を立ち去る。その足で恋人のもとへ戻るが、そこで再び命を狙われる。逃走資金がないふたりは、ベリルを訪ねて現金を奪おうと考える。だが目論見が露見して捕らえられてしまう。地下の監禁部屋で衝撃的な事実を目撃するニナ。何とか逃げ出して警官に救いを求めるのだが…(メーカーサイトより)
 

■ネタバレ
*雨の中のバス停、若い女ニナが老婦人ベリルの車を停車させて「乗せて欲しい」と必死に頼む。ベリルは快諾してニナを乗せる。ニナは恋人と喧嘩になり置き去りにされたのだ。ベリルは「息子が引越して部屋が余っているから」と、ニナを些か強引に自宅に泊まらせる。
*ニナはヤズと女同士のカップルで、2人揃って実力行使型の動物保護団体に所属している。マフィアのロマンが胴元である闘犬賭博場を襲撃して、仲間達が[金のために動物を傷付けるな]との主張を掲げるが、ヤズは動こうとしない。業を煮やしたニナは、単身犬を逃がそうとする。その隙にヤズは、賭博用の手提げ金庫を盗む。逃げようとするヤズ、犬を1匹抱えてその車に乗り込むニナ。仲間の1人ジョードンは射殺され、追手に車の窓を割られて金庫を取り返される。2人の手元には散らばった僅かな金と、犬が1匹残る。
*車内では、身勝手な態度のヤズに苛立つニナ。ヤズも金を失い、犬が喧しいと苛立つ。結局怒ったヤズが、貧民街でニナを車から降ろして走り去ってしまう。犬は逃げ、ニナはバス停には辿り着いたが、そこには酔っ払った男達が居る。次のバスは40分後。居た堪れず、通り掛かったベリルの車に助けを求めたのだった。
*ベリルは「夜のドライブは寝付きが良くなるの」と話す。夫のジェラルドが亡くなり、不眠症が酷くなったのだとか。息子のエディは賢く、内務省に勤めている。もう1人の息子ナイルは何をしているのやら分からない。「息子2人とは疎遠なの」と言うベリル。やがてベリルの家に到着すると、もう3年間1人暮らしと言う割には、靴も傘も多い。エディの部屋を借りることになるニナ。食事も準備されるが、ベジタリアンのニナは肉も酒も断る。その後、闘犬場で犬のように闘う悪夢を見るニナ。
*翌朝、随分身体が怠い。重い身体を引き摺ってベリルを捜すと、彼女はダイニングに居るらしい。死んだ筈の夫ジェラルドも一緒だ。ニナがドアの外で混乱していると、2人が「手元に3000ポンドある」と話しているのが聞こえる。その後、ジェラルドに紹介されるニナ。2人はニナに朝食を摂らせようと必死になるが、不穏なものを感じてニナは早々に退散する。ニナの背後では、獲物を逃がしたベリルがジェラルドに締め上げられる。
*今日は無事にバスに乗車出来る。昨夜のヤズの態度は気に入らないが他に行く場所もなく、ニナはヤズと暮す自宅へ帰る。2人は険悪なままだが、ヤズの「毎日電話してた」との言葉に反応するニナ。携帯電話の充電が切れていて気付かなかったが、一晩だと思っていたのに自分は4日も眠り続けていたのだ。腕に注射痕もあり、薬物を投与されたということなのか。
*結局ヤズに丸め込まれて、仲直りするニナ。ベリルの家でのことを話すと、ヤズは盗みに入ることを提案。そこへ仲間のケンゾーからヤズに着信がある。「ロマンに住所がバレた」との連絡だ。ズタズタになり打ち捨てられたジョードンの残骸に、2人の名前を書いたメモが残されていたらしい。「次の標的はお前達だ」と言うケンゾー。
*闘犬場で手に入れた僅かな金で給油して、リバプールの仲間のところへ逃げようと提案するニナ。しかし金は残っておらず、ヤズは「手切れ金だと思った」と言い訳する。金は酒にでも変わったのだろう。やがて荷物を纏める間もなく、ロマンが手下を引き連れて現れる。車の鍵を掴んで、窓から逃げる2人。捕まえる寸前で取り逃がし、ロマンは激高。「捕まえたら生きたまま喰ってやる」と唸る。ニナ達の家から撤退しようすると、騒ぎを聞き付けた近隣住人に通報されたのだろう、警官に追われるロマン。
*そう遠くへは行けず、ニナとしては乗り気ではなかったが、結局ベリルの金を奪うことに決定。「ジャンキーと一緒じゃ信用が下がる」と言い捨てて、ニナは単身ベリルの家へ。ヤズは車で待機する。ベリルに歓迎され、ダイニングに通されるニナ。金はパントリーに置かれた、青い缶に入っている。盗むことを逡巡していると、背後に居ない筈のナイルが現れる。彼に捕まりそうになり、怯えて逃げ出すニナ。しかしドアは施錠されており、ニナは背後からベリルに殴打される。
*意識を取り戻すと、地下室に横たえられ拘束されている。貴重品は奪われ(とは言え、盗んだカードくらいしか金目のものはない)点滴で薬剤が注入されている。地下室には老夫婦とナイルが揃っている。ベジタリアンで飲酒もしないニナを「清らかだ」と歓迎するジェラルド。傍らの檻の中では男が横たえられており、身体が刻まれている。親子は「身体が腐り始めた」「抗生物質の投与が遅かったから」「抗生物質の投与は味を壊すんだ」等と話している。つまり彼等は、人間を食糧としているのだ。
*ジェラルド曰く、檻の中の男はグレゴリー・ロイドという交通監視員。危険運転致死傷罪で5年程服役した。被害者は4歳の少女。彼等は犯罪者を選んで食べているとの主張らしく、ニナにも「嘘吐き」「コソ泥」等と言葉を投げる。自分達も標的の金を盗んでいるのに、勝手な話だ。それでもジェラルドはカルマや宿命についてニナに語り掛ける。「君もここに導かれた。これまで積み重ねた選択の結果が、この瞬間なのだ」
*一方、大麻を吸って1時間も眠り込んでいたヤズ。自分自身の姿をした幻覚から「ニナはもう1人で逃げたかも」と焚き付けられて、ベリル達の家へ。物陰から様子を窺っていると、ナイルが家からゴミ袋を運び出して、車のトランクに詰めている。彼が家へ戻った隙にゴミ袋の中身を見てみると、それはグレゴリーの生首だった。これは普通ではない。ニナを助けるべく、家への侵入経路を探るヤズ。開いている窓を見付けて、そこから屋内へ。
*ヤズが潜り込んだ部屋には、血で汚れた肉吊りフックがある。幾つかの部屋を物色していると、地下室への隠し階段を発見。銃を構えつつ下りていくと、そこには拘束されたニナが居る。ヤズがニナを助け出そうとしていると、それに気付いたジェラルドがヤズにも注射を打とうとする。しかしそれを返り討ちにし、ジェラルドの足に針を突き刺すヤズ。ナイルも蹴り飛ばして逃げようとするが、階段への扉には施錠されてしまっている。
*隣の部屋へ逃げ込むと、地下室から地上へと抜けられる上開きの扉がある。外側に錠前が掛けられているが、内側から椅子をぶつけて扉を壊す。先ずニナが通り抜けるが、ヤズは追い掛けてきたナイルに捕まり、足を噛まれて引き戻される。
*自力ではヤズを助けられず、敷地の外へと駆け出すニナ。そこへ警察車両が通り掛かり、必死で助けを求める。警官エディはニナを宥めて助手席に乗せ、彼女の話を聞くとベリルの家へ向かう。ニナを車に残して単身突入するエディ。ニナがふと振り返ると、後部座席にはロマンが乗せられていた。ニナ達を襲撃した後に捕まったのだ。「犬に喰わせてやる」と脅されるニナ。
*怯えていると、ジェラルドを拘束したエディが戻って来る。安堵したのも束の間、ジェラルドは実は拘束されておらず、エディがロマンを押さえ付けてジェラルドが薬剤を注射する。エディはこの家の長男なのだ。
*その後、ニナも再び捕まり地下室へ。最初はストレッチャーの上だったが、今度は檻へ入れられる。捕まりながらも威勢良く罵声を浴びせていたロマンは、エディに舌を切り取られる。腕にドラッグの注射痕があるヤズは、ジェラルドに「血液検査は無意味だな」と吐き捨てられ、背中に肉吊りフックを突き刺されて吊り下がる。足下に置かれたバケツに、ヤズの血が溜まっていく。
*ロマンの検査結果が意外にも良好だったようで「悪党にしては質が良い」と喜ぶジェラルド。麻酔もなく切り刻まれるロマン。その日の夕食は、家族4人でロマンのもも肉を堪能する。夫婦と兄弟はそれぞれ険悪なのだが、今日はテーブルにご馳走が並んでいて比較的和やかな雰囲気だ。そんな中でも家族に「施錠は必ずしろ、ミスは命取りだ」と指導するジェラルド。
*やがて交通監視員の死体を車に乗せたままだったと気付く家族。ナイルは湖で死体を処理することに。エディも手伝う筈が、職場へ戻ってしまう。ベリルは地下室の様子を確認しにやって来て、ヤズが絶命したと判断して縛っていた腕を解く。しかしヤズはまだ息があり、ベリルの首を締め上げる。事切れて倒れるベリル。ヤズもまた息絶えたようだ。
*結束バンドで動きを封じられていたニナは、どうにか拘束から逃れる。ベリルが持っていた鍵束が床に落ちており、それを必死で拾い上げる。隣室ではジェラルドがロマンの解体作業をしていて、1度はこちらの部屋にも入ってくるが、ベリルが倒れていることに気付かずに戻って行く。鍵束を使って檻から脱出するニナ。
*ヤズが持ち込んだ銃を手にして隣室へ入り、静かにするようロマンにジェスチャーで伝える。ジェラルドは今、作業を中断して更に奥の部屋に居り、そこにはピアノが置かれている。ジェラルドは食べるのとは別に獲物の指を切り落としていて、それをピアノの鍵盤にしていた。対面して理由を問うと「男の道楽だよ」と答えるジェラルド。呆れて「イカれてる」と呟くと、ジェラルドがこちらに向かって来る。咄嗟に発砲するニナ。
*ニナは手前の部屋に戻り、ストレッチャーに銃を置き、ロマンを解放しようと試みる。腕の拘束を解くとロマンが銃を手に取るが「逃げないと奴等に食べられるよ」と諭す。そこへまだ生きていたジェラルドが襲い掛かり、ニナを刃物で斬り付ける。再度刃物を振り下ろされそうになると、ロマンが自由になった腕でそれを防いでくれる。その隙にニナがジェラルドを殴打、倒れ込んだ左耳にドライバーを深々と突き立てる。
*今度こそロマンを助け出そうとしていると、ナイルが帰宅。彼が床に転がっていた銃を拾い上げてニナへと向けると、またしてもロマンが助けてくれる。ナイルを押さえながら、ニナに「逃げろ」と促すロマン。
*ニナはヤズの遺体をフックから下ろしてやり、横たえて静かに口付ける。そこに今度はエディが帰宅。地下室の異変を察知して慎重に下りてくるエディ。ニナは階段裏に潜み、隙間からフックでエディの足を攻撃する。数段転落し、這い進むエディに「これはヤズの分よ」と肉吊りフックを突き刺す。それでも立ち上がり、ニナの首を締め上げるエディ。ニナが必死に手を伸ばしてスイッチを押すと、フックが上昇してエディが吊り上げられる。
*漸く地下室を脱出するニナ。しかしエディもスイッチを手繰り寄せてフックから脱出したらしく、地下室からニナを追ってくる。1階のパントリーと地下室を繋ぐ階段への扉を塞ぐニナ。内側からエディが扉を揺すり、棚に置かれていた青い缶が転がり落ちる。中には札束の他に鍵束も入っていて、それを掴んでニナは玄関へと向かう。彼女は扉を解錠して家の外へ。
*逃げ込んだ森の中へ、追い掛けてくるエディ。やがて見付かり捕まるが、股間を蹴り上げテイザー銃を奪う。射出すると針が顔に突き刺さり、エディは死亡。
*森の中を彷徨い、疲れ果てて失神するニナ。やがて彼女は何かに顔を舐められて目を覚ます。それは闘犬賭博場から助け出し、森で逃がしてしまったあの犬だった。
*地下室でナイルと揉み合っていたロマンは戦いに勝ったらしく、家から脱出しようとしている。一方倒されたと思われたナイルも、地下室のストレッチャーの上で目を見開くのだった。
 

■雑感・メモ等
*映画『不良ムスメが盗みに入ったら、そこが食人ファミリーの家だった話 そこにマフィアが乱入して更に状況が悪化した』
*文字数制限に引っ掛かって、ブログ記事のタイトルに作品名が入り切らないという事態

*レンタルにて鑑賞
*イギリス製カニバリズム系ホラー
*内容が概ね分かる邦題は些か巫山戯ているけれど(と言うか無闇に長い)、中身は割と普通な感じ。然程面白くはない。
*GEO先行で同じく無闇に長い邦題の『2年前、行方不明になった学生たちが撮影した卒業制作の映画を観てみたら、森で秘密の儀式に巻き込まれていた話』と同じタイミングでリリースされたけど、関連や共通点等はなし。(どちらもヒトを標的にしているけれど、それは共通点と言うには緩いよね。)
*敵は食人家族4人、味方は主人公・クズ寄りの恋人・因縁のあるマフィア。あとは無関係な交通監視員が居る。食人家族は3人死亡、恋人と交通監視員が犠牲に。家族が徐々に出現したり、主人公と恋人を時間差で家屋に投入したりして、展開を繋いでいく工夫は見られる。然程面白くはないけど。
*ロマンは良いとして、ナイルは生きてない方が好ましい。続編を作る場合に必要なんですかね。