■あらすじ
完璧な生活が保証された街で、アリスは愛する夫ジャックと平穏な日々を送っていた。そんなある日、隣人が赤い服の男達に連れ去られるのを目撃する。それ以降、彼女の周りで頻繁に不気味な出来事が起きるようになる。次第に精神が乱れ、周囲からもおかしくなったと心配されるアリスだったが、あることをきっかけにこの街に疑問を持ち始めるー。(公式サイトより)
■ネタバレ
*アリス達が暮らしているのは、仮想空間の中。現実世界では妻は多忙な外科医で、夫は職を失い家事も不充分。鬱屈した感情を抱えた夫は、妻には知らせずに[ビクトリー計画]に参加した。徐々に真実を思い出した妻は、取り縋る夫を殴打。夫は(現実の世界でも)死亡。
*そこへ訪ねて来たアリスの友人の1人は、自ら選んで計画に参加したと話す。「ここでなら子供達を失うことがない」と。しかし他の妻の多くは、アリスと同様に何も知らぬままこの世界に居るようだ。夫が死んだことで以前の状態には戻せないため、友人はアリスに逃げるよう促す。
*アリスが血塗れの姿で外へ出ると、夫達は真実の露見を恐れ、妻達は状況を悟り始めてそれぞれに動揺する。崩壊が始まる仮想空間。一方計画の首謀者は「愚かな男、ここからは私がやる」と罵られ、自分の妻に刺殺される。
*友人の言葉により[本部]を目指すアリス。そこが現実世界への脱出口なのだ。赤い作業着姿の男達に追われながら車で、やがて裸足で岩山の上の本部へと走る。本部の扉に触れると、世界は暗転。アリスが大きく息を吸い込む音がする。
■雑感・メモ等
*映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』
*レンタルにて鑑賞
*フローレンス・ピュー主演のサイコスリラー
*歪な理想郷、パターナリズムの檻。オチには新味はないけれど、テーマ性があり映像とキャストが豪華。
*ピューもハリー・スタイルズも好きなので楽しかった。クリス・パインの配役も絶妙。