ファイナルガール | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 
■あらすじ
変態野郎は私がぶっ殺す!夜な夜な綺麗なスーツで身を飾り、言葉巧みにブロンド美女を騙して犯して殺す、ガールズハンティングを楽しむ高校生集団。そんなある日、狩リ場のレストランで極上のブロンド美女を見つけた集団のボスはすぐさまナンパし、人里離れた森の中にあるアジトへ連れ込むことに成功する。ところが、連れ込んだ美女は、幼い頃に両親が殺され、殺し屋に引き取られた女子高生だった…(メーカーサイトより)

 

■ネタバレ

*両親を亡くして12年、ウィリアムに殺し屋として育てられたヴェロニカ。今回の任務は、殺人を楽しむ4人組を始末する事。彼らは既に10人以上は殺しているらしい。

*ヴェロニカは敢えて餌となり森に連れ込まれ、幻覚剤を仕込んだ酒を男達に飲ませる。ヴェロニカ自身も試したが、自分が最も恐れる事が幻覚として現れるものだ。

*斧を持ったダニー。パンダの被り物をしたスーツ姿の2人が見えて混乱する。パンダが相手のつもりで斧を振り回すが、相手はヴェロニカ1人。斧を奪われ胸を一突きにされる。

*バットを手にしたネルソンの周囲を、黒い目出し帽の男達が取り囲みグルグル回る。実際はヴェロニカに殴られているが、母親とキスする幻を見る。ネルソンに馬乗りになったヴェロニカが、岩を振り下ろし頭を潰す。

*シェーンの恋人ジェーンが森にやって来て、元恋人のジェームソンとキスをする。居合わせたシェーンが激昂しジェームソンを殴ると、彼は自分達が女性を狩っている事をジェーンに教える。更にジェームソンを殴り、ジェーンと抱き合うシェーン。シェーンはそのままジェーンの首を締め上げるが、全ては幻だった。ヴェロニカは逆にシェーンの首を絞める。

*リーダー格のジェームソンは酒を飲んでおらず、唯一正気を保っている。20人殺したと彼は言う。殴り合いを制したヴェロニカは、意識のないジェームソンにも酒を飲ませる。首に縄を掛けられた状態で、不安定な足場に立たされて目覚めるジェームソン。彼は過去に殺した女達の幻を見てバランスを崩し、吊り下げられて絶命する。

*汚れた赤いドレスのままで、ダイナーの席に座るヴェロニカ。不味いパンケーキを食べながら、傷だらけでウィリアムと微笑み合う。

 

■雑感・メモ等

*映画『ファイナルガール』

*レンタルにて鑑賞

*アビゲイル・ブレスリン主演のカナダ製スリラー

*ホラー映画で最後まで生き残るのが[ファイナルガール]…と言う説明が『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』の中にあるんだけど、今作のタイトルもその意味合いなのかな?

*両親を殺された幼いヴェロニカと若いウィリアムの出会い→12年を経た2人(殺し屋として訓練中)→殺しを楽しむ高校生4人組の餌として飛び込む…と言う流れで展開はまったり緩め。

*訓練中にウィリアムがヴェロニカに首を絞めさせて普通に気絶したり、ウィリアムがくすぐり攻撃を仕掛けたり、一緒のベッドで寝てみたり…ヴェロニカがウィリアムを大好きで割とイチャイチャしている。複数回「何だこれは」と声に出してしまった。ティーンズ小説の映画化みたいな雰囲気。

*導入ではウィリアムが4歳のヴェロニカに迷路を解かせたり、住んでいた家の間取りや距離感を説明させたり。あれは殺し屋の適性があるかどうかの確認なの?ヴェロニカの両親については殆ど言及がなく、現在どんな組織に所属しているかの説明もない。(もしかしてフリーランサー?)4人組の抹殺についても誰からの依頼なのか。(「落第」みたいな台詞もあったから、殺し屋認定試験みたいなもの?)

*序盤の訓練で「森の中を裸足で13km離れた車まで走る」みたいな事をするんだけど、実際に走る映像はないし終盤の森でのバトルで裸足になる訳でもない。何だこれは。

*12年間殺し屋としての訓練をしていた割にはヴェロニカの戦闘力は控えめで、アクションに切れ味なし。非力さを補うためにクスリに頼るなら、罠を仕掛けたりなんかもして欲しい。4人の内2人の殺し方が首絞めと言うのも面白味がない。森の中なんだから木の枝とか水辺とか、使えそうなものが色々あるじゃない?

*4人組がどんな経緯でこうなったのか説明がなく、パンダについても説明はない。あと、あらすじでは「犯して殺す」となっているけど犯す描写はなし。「犯すと(標的の)逃げ足が鈍る」て台詞もあったから、基本的に殺しを重視しているのではないかと。

*敢えて説明を抑えているのは今後の後付け設定がし易い様に、シリーズ化でも狙っていたのかなと言う気もするんだけど、如何せん今作が面白くないので厳しい。